モンゴル産石炭、天津港に試験輸送
経済23日、モンゴル産石炭をドルノゴビ県オロン・オボート駅から中国・天津港まで試験輸送する取組が始まった。
D.ガンバト道路・交通開発大臣は試験輸送開始の式典で 「オロン・オボート駅から出発した列車は、二連市を通って天津港に向かう。天津港は国際貿易港であるから、モンゴル産石炭の再荷役が必要なく、手間暇をかけず一貫輸送できる」と語った。 天津港は、内陸国のモンゴルにとって最も近距離の港である。モンゴルは、昨年11月 ~12月21日の間に、同港で貨 物ターミナルを完成させた。 総工事費14億トゥグルグを投じたこのターミナルは国と民間が共同出資を行い、ターミナル完成によって一日100~150車両分の石炭が搬入できるようになった。
関係者によると、試験運転 が本格化すれば、ひと月に約20万㌧、年間約 250万㌧の出荷を見込めるという。 また、天津港を通して第三国に対する輸出の機会と中国・二連市 場の価格ではなく天津港での価格で取引できるチャンスとなる。 ターミナルは、石炭搬出整 備や40㍍の分岐線などを有する。分岐線で一度に約28車両に積み込みができ、年間2万㌧ ほどの荷役が可能だ。 第2の線路整備は、4月から6月の間に開通させる。その一環で、台貫設置と保管エリア、敷地拡張事業、従業員社宅などの建設も行うという。 総工事費は26億トゥグルグである。
ターミナルは本格的に 稼働すれば、一日に300車両、 約1万9500㌧の貨物荷役が可能である。 オロン・オボート駅は1974年に建設。この駅から20㎞の距離にあるアラグ・トルゴイ 炭鉱から「マック(MAK)」社 や「フレンドシップ」社、「 シュタンコイル」社、「チンギスイン・アルト」社が石炭を採掘中である。
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