ジャン・セバスチャン・ジャックCEO:オユトルゴイ坑内掘事業は互恵的な計画です

経済
arvis@montsame.mn
2016-10-18 13:35:01
「リオ・ティント」社のヤン・デュ・ブレシス会長、ジャン・セバスチャン・ジャック最高経営責任者を代表とする一行がモンゴルを訪れた。一行は、J.エルデネバト首相と会談し、両側の協力について意見交換したほか、オユトルゴイ坑内堀事業を視察した。そこで、オユトルゴイ坑内掘事業や今後の協力についてリオ・ティント社のジャン・セバスチャン・ジャック最高経営責任者にインタビューした。 ――銅1㌧の価格は約4800米ドル代になっています。価格の変化は様々と思いますが、今後、オユトルゴイ計画の収益をあげるため、リオ・ティントはどんな政策を実施しますか? オユトルゴイ計画、中でも、坑内堀事業は長期的に実施される計画です。およそ75年~100年と見ています。そのため、近年の価格を基に長期的な政策を打ち立てることは不可能です。我々は坑内掘の建設事業に5年~7年がかかると予測しています。将来、銅やアルミに代わる製品が出てくるかも知りません。現時点では銅やアルミが不足しています。 ――昨年、オユトルゴイ計画の坑内掘事業の融資に双方が合意しました。しかし、建設や生産において追加融資が必要とされますか? オユトルゴイ計画は大規模なプロジェクトであり、銅価格の変化に伴い様々な課題に直面するでしょう。追加融資としては60億米ドルまでに引き上げることは可能です。一方、銅の価格が上昇すれば自己収入で追加融資を解決することもあり得ます。 ――エルデネバト首相と会談する際、オユトルゴイ計画でのモンゴル側の供給や労働力について話し合いました。計画においてモンゴル側の参加を増やす方法でリオ・ティントはどんな政策を実施していますか? モンゴル側の労働力としては計画が開始以来、年々増加しています。我々はモンゴルで人材育成を重視しているほか、多国で育成した人材をモンゴルの計画に派遣しています。また、アメリカやオーストラリアにモンゴルの人材を派遣しています。現在、オユトルゴイ社の取締役会の3分の1をモンゴル人が占めています。 供給としては2年前に従業員の食糧サービスをフランスの企業が担当していたが、現在はモンゴルとフランスの企業が協力し、サービスを提供しています。我々はモンゴルで持続的な供給を存在させるよう取り組んでいます。坑内掘の建設事業にモンゴル企業の参加は可能となっています。その一つがMCSです。坑内掘の経験は浅いが、人材育成やその他の準備事業によって参加することになりました。 ――モンゴル政府は不景気を乗り越える政策を実施しています。リオ・ティントは海外直接投資としてはモンゴルの大手パートナーです。不景気から脱出するについてどのように思っていますか? モンゴル政府は海外直接投資を引き寄せ、不景気から脱出するため努力しています。海外投資として、オユトルゴイ計画はモンゴルの“名刺”です。投資家はオユトルゴイ計画の行方を見ています。計画がうまくいけば投資も増えます。 ――一時期、オユトルゴイ計画の坑内掘事業は後退していました。再稼動に影響したことはなんでしょうか? モンゴル政府とリオ・ティント間の課題を解決し、事業を促進することは何よりも重要でした。私はモンゴルを25回も訪れています。モンゴル側の関係者らとの理解は非常に深化しています。計画は互恵的であるため促進したと思っています。
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