政策金利を据え置き、年金担保ローンの規制変更
経済
(ウランバートル市、2025年12月12日、国営モンツァメ通信社)モンゴル銀行(BOM)の金融政策委員会は11日の会合で、経済・金融市場の現状、外部環境のリスクを踏まえ、政策金利を現行の12%に据え置くことを決定した。
また、年金や手当を担保とするローンについては、貸出残高に相当する資金を銀行の準備金から控除できるようにし、年金ローンの残存期間を最大36ヵ月まで一度延長した場合でも、月々の返済負担を軽減する措置を講じつつ、当該資産の分類を変更せず現行の扱いを維持することを決めた。さらに、年金ローンに適用されるリスクウェイトを従来の150%から100%に引き下げることも決定した。
BOMによると、今年11月の年間インフレ率は全国で8.2%、ウランバートル市で8.7%となった。前月よりインフレが低下した背景には、政府が価格を規制するサービスの値上がり圧力が和らいだことが影響している。一方で、収穫量の不振により野菜や食肉の価格は季節的な傾向に従って下落せず、食品インフレを押し上げた。また、来年からの賃金上昇がインフレ予測を押し上げる要因となっている。これにより、インフレは2026年に目標範囲内で安定すると見込まれる。さらに、政府の事業資金投入、輸出収入、為替相場の動向、天候や供給状況に伴う価格変動もインフレの変動要因となり得る。
Ulaanbaatar