ロシア産ガス・パイプライン、次交渉にステップアップ
政治12月16日、サインボヤン・アマルサイハン副首相とヤンゴグ・ソドバータル大統領府長官がロシア国有ガス会社のガスプロムのエレーナ・ブルミストロヴァPJSCガスプロム経営委員会副会長(ガスプロム輸出部長)、ヴィタリー・マルケロフPJSCガスプロム経営委員会副委員長らと会議した。
アマルサイハン副首相は、ロシア産天然ガスの中国向け経由輸送パイプライン事業を、両国関係の一大プロジェクトと称し、コロナ禍に関わらず共同ワーキング・グループが計画通りに着々準備を進めていると評価した。一方、ソドバータル大統領府長官は、戦略的パート―シップの発展に資すると位置づけした。
会議では、人材育成やモンゴル産品輸出、本プロジェクトの新たな段階といった議題が取り上げられており、副首相は、天然ガスパイプライン開発に必要とされる専門家の育成を国内とロシアでしていきたいとの考えを示した。また、副首相は、マルケロフ副委員長にガスプロム社向けのモンゴル産品リストを提出した。これは、バトムンフ・バトツェツェグ外相が今年5月、ガスプロム社のアレクセイ・ミレル会長との会談で、国産カシミヤ品やウール製品、皮革製品、食肉加工品など国際基準を満たす、高品質の国産品を、ガスプロム社向けに輸出したい意向を伝えていた案件である。今回は、出荷可能な品目を上げて提案したという。副首相は、マルケロフ副委員長に対して「本件の決定につき、近日に回答があることを期待する」と述べた。
双方は、首脳訪問を前に当該プロジェクトに係るフィジビリティ・スタディを完成させるという10月の合意が履行されたことを踏まえ、次の交渉と文書作成などの作業に進むことで合意した。