不動産業、価格の高止まりが続く
経済 新型コロナウイルスの国内感染状況の影響で、供給の乱れで需要が押し上げたことで物件の価格は高止まり状態である。ウランバートル・アセット・マネジメント社のツェンドスレン・ドゥルグーン会長は、12月10日のブルームバーグ・モンゴリアのニュース番組に登場し、今後の動向について語った。
ドゥルグーン氏は「21年2四半期の物件価格は前年同期比で約10%上昇した」と語り、「要因は新型コロナウイルス」とした。
同氏によると、コロナは3つの課題をもたらした。一つは在宅勤務といった仕事の在り方。これに連動して自宅にオフィスを構えるという新たなニースができた。2つ目は建設資材の供給不足。これは供給網の支障を原因で未だに解消されておらず、物件価格の上昇をけん引。3つ目は労働力の不足。コロナ下で人の移動は大幅に制限されており、不確実性を増長している。同氏は、この3つの現象はモンゴルだけではなく、全世界で現れたとみている。
一方、同氏は「物件価格の高止まりは続く」と不動産動向について悲観的に予想し、3つの課題が解消されないだろうと述べた。同氏は「政府の現金給付や不動産投資も価格上昇の原因なりうる」と懸念した。