ギネス世界記録保持者のツァツラル曲芸師: 曲芸を学ぶためモンゴルに来る人が増えています

カルチャー
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2020-09-22 16:29:46

 モンゴル国内だけでなく、世界の曲芸の素晴らしさを紹介しいている、マリネリベンド・ポジションのギネス世界記録保持者エルデネビレグ・ツァツラル曲芸師にインタビューした 。 

――子どもの頃はどんな子でしたか。

 4歳の時、父から初めて曲芸を学びました。父は曲芸師がテレビに出ているのを見て娘を曲芸師にすることにしたのです。父は芸術家ではありませんでしたが、テレビで見たものを教えてくれました。約2年間の練習の後、私を専門の先生に行かせました。私の子ども時代はエルデネトで過ごしました。エルデネト郡でデルゲルツェツェグ先生に1年ほど教えられた後、モンゴルサーカスの曲芸の3人の偉大な教師の一人であるD.マジグスレン先生の学生となり、優秀俳優にまで育ててもらいま

した。 

 ――ギネスの成功について教えてください。

 私は2013年4月9日、ハンガリーでのコンサート中に、マリネリベンド・ポジションのギネスの最初の記録を樹立しました。記録は2分34秒の演技で更新されました。私の前では、モンゴル人のオユンゲレル曲芸師がこのカテゴリーで5 5秒の記録を保持していました。その後、トルコのイスタンブールにあるギネスブックに掲載されるよう招待されました。その時、「自分の記録をだれか破ることができるか」と発案されました。私は申し出を喜んで受け入れ、ショーで成功し、ほぼ観客を倍増させました。

 2013年7月に4分34秒で記録を更新しました。つまり、2つのギネス世界記録を獲得したのです。これまでのところ、誰も記録更新することは出来ていません。

 ――この成功のためにどの程度準備しましたか。

 サーカスのパフォーマーは常にトレーニングを受ける必要があります。オリンピック選手のように、子どもの頃から曲芸の練習をしてきました。私はショーの準備をちょうど1年間くらい行っていました。マジグスレン先生は、歯だけで立つ方法を世界で最初に紹介した人です。実際、この種目は曲芸師にとって非常に難しい。コンサート中に私たちは通常、マリネリベンド・ポジションに約5秒間立ちます。私たちはこの時間を長引かせるため一生懸命に頑張っています。  

 ――現在働いているサーカスでモンゴル人曲芸師がいますか。

 私は現在、アメリカのラスベガスのシルク・ドゥ・ソレイユ(太陽のサーカス)で働いています。このサーカスは36年の歴史があります。今年で6年目を迎え、6つの地方ショーの1つであるズマニティショーに参加しています。私に加えて、このサーカスで働いているモンゴルの曲芸師が一人います。彼女は「太陽のサーカス」へ最初に入ったモンゴルの曲芸師です。

 ――モンゴル曲芸師の才能はどのように評価されますか。

 モンゴルの曲芸師のスキルは世界でナンバーワンです。曲芸はモンゴルの曲芸師によって開発され、最高レベルに達しています。このため、世界のサーカスアートでは、曲芸が非常に重要な役割を果たしています。このタイプは海外で人気があり、多くの国の人々が曲芸を学ぶためにモンゴルの教師に頼ります。さらに、曲芸を学ぶためにモンゴルに来る人が増えています。

 ――モンゴルの若者にアドバイスをなにか。

 若者と話すときは、「夢を追いかけてください。人生で犠牲になるものはたくさんありますが、いつでも自分らしくいられるなら、ストレスなく生きることができます」と言って励まします。私は彼らの成功を祈っています。

 ――ありがとうございます。