アルタンボラグ国境検問所、輸送量が約3倍に拡大
経済
(ウランバートル市、2025年9月4日、国営モンツァメ通信社)セレンゲ県に位置するアルタンボラグ国境検問所の拡張・近代化工事が完了し、年間で150万~200万人の旅客、60万~80万台の車両が通過可能となった。従来の規模(年間60万~90万人、20万~40万台)に比べ、処理能力は大幅に向上した。
この建設事業は、国家予算に負担をかけることなく、アジア開発銀行(ADB)の有利な融資を活用して投資を誘致し、経済成長に直接寄与する事例となった。ゴンボジャブ・ザンダンシャタル首相は、拡張・近代化工事の開通式に出席した。
開通式でザンダンシャタル首相は、「アルタンボラグ国境検問所は、人口1億8300万人、規模2兆4000億米㌦のユーラシア市場へのモンゴルのアクセスにおいて主導的役割を果たし、輸出機会を拡大し、経済成長を支える。更にモンゴルが地域の運輸・物流の主要プレーヤーとなることに大きく貢献すると確信している」と述べた。
新たに整備された施設には、総額149億トゥグルグを投じた分離帯付き4車線・延長1.7㌔の道路、7000平方㍍の駐車場、3万平方㍍の屋内スペース、上下水道や電力などのインフラ網が含まれる。更に、ADB資金780万米㌦を充てて国際基準の庁舎、電子化された入退場ゲート、X線検査装置、検査用ラボなどが整備された。
このほか、旅客関連施設19棟、貨物関連施設18棟、インフラ関連施設5棟、計6000平方㍍の緑地帯も完成した。