食肉問題、副首相らが記者会見

政治
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-06-15 11:11:50

    5月31日の閣議で、食肉及び 食肉加工品の生産、出荷、輸出事業の監視・衛生点検、リ スク評価、規制強化、関連措 置を検討するワーキング・グ ループはサインボヤン・アマ ルサイハン副首相を長に組織 された。6月2日、アマルサイ ハン副首相とザグドジャブ・ メンドサイハン食糧・農牧業 軽工業大臣は記者会見を開 き、ウランバートル市郊外エ メールト地区を拠点とする食 肉加工事業者を対象に実施さ れた監査結果を発表した。 監査対象は同地区を拠点と する32社。全国には、食肉輸 出事業許可を有する60社があ る。31社は中国向け食肉輸出許可を所持しており、その15 社は食肉の熱処理を実施している。

   行政による定期検査と緊急点検はコロナのパンデミック でしばらく中断されていた が、寄せられたエメールト地 区住民の苦情等に基づいて先月 10日に緊急点検が実施された。 行政監察庁のバルスレン・バー サンドルジ長官は「対象は32 社。17社は営業停止処分とな り、製品サンプルを用いて検 査を続けている」と述べると ともに、「停止処分の工場で 熱処理された食肉が流通した と言うのはデマだ。全く根拠 に欠ける」とした。

   アマルサイハン副首相は食肉問題について言及し、「コ ロナ終息後の経済成長を後押 しする目的に行政規制の緩 和を模索しているが、人の健 康・命に直接かかわる食品、 建設インフラ、自然環境とい った安全保障に対する行政監 督機能を低下させてはいけな い。全国には食肉・食肉加工 に関る事業者が170社ある。す べての衛生点検を実施中。エ メールト地区を拠点とする同 業者の場合は、当局が検査を 続けている。法令違反者は処 罰を受けるだろう。この問題 について「情報を開示する」 と語った。また、副首相は 「国会と内閣府が、「国家安 全保障上の重大事項である食 品の安全とその衛生管理の徹 底を注視しており、パブリッ クコミットメントに基づく解 決を急いでいる」とした。 一方、メンドサイハン農業 相は「質が悪くて品質基準を 満たさない食肉の流通はな い。23社は食肉の備蓄事業に 携わっており、彼らは衛生管 理を徹底している。モンゴル は年間4万4200㌧の食肉を輸 出。この3年間の輸出高は10万 5000㌧。輸出額は2億4500万米 ㌦相当となる」と述べた。