バヤルフー氏: モ米関係はバイデン次期政権でも進展すると期待

政治
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2021-01-21 10:55:07

1月20日、ジョー・バイデン米国次期大統領の宣誓式が行われた。これに関連し隣国間関係の現状について国際関係研究者のダシドルジ・バヤルフー氏に聞いた。

――去る2020年のモンゴル外交政策をどのように評価し、今年の外交政策の傾向をどのように想定していますか。

全世界がコロナのパンデミックに覆われ、各国が外交関係を狭めているが、モンゴルは多面的で、平和を尊重し、積極的な外交政策を続けてきた。また、オンラインの世界でも対外関係が途切れないということが証明できた。国際会議にはオンラインで参加し、両側の評議会はオンラインで支障なく行えている。2020年はモンゴルの政界にとって特徴があり、総選挙年だった、新国会と新政府が成立されるなどの国内要素は外交政策に影響はしなかった。外交関係に支障があったり、止まったりしたということは一切なかった。従って2020年度の外交関係は有効だったと考えている。なお、2021年にとってはコロナと闘う対策も引き続けられる。疫病に直面し、新たな課題が生じることは外交関係を制限せざるを得ないが、外交関係が減速しないと楽観的に考えている。外国訪問、実質的な外国との協力、貿易が限られた環境のなかで継続される。

 ——今は時をコロナの発生前・発生時・発生後と3つに分けられるようです。コロナは世界中に予測できない不確実な状況を生み出している。この時にモンゴルはどう変わるでしょう。

外国の研究者らは、コロナウイルス感染症が3年~4年続くと推測している。われわれが直面する感染症の対策、制限も今後数年続くかもしれない。この全てがモンゴルの発展と外交関係に影響する。それでも目標から後退するのではなく、将来を見据えなければならない。モンゴルの地政学とはモンゴルの外部環境の変化だと理解している。両隣国、地域、第三の隣国、世界の共同体等の全てがコロナ時の新な状況に関連した施策を取っている。人類にとっては第二次世界大戦後からの最大の挑戦だとみなされている。これに従って、モンゴルの外部環境に変化が生じるであろう。それに準備を整え、新たな環境に慣れ、その方策を自分に有利にするため努力すべきである。

――わが両隣国の中国とロシアの関係をどう見ていますか。

この大国間の関係はモンゴルにどのように影響していますか。両隣国の関係は最も快適な関係にある。政治関係は完全に相互信頼し、良き隣国のパートナーシップ関係に進化している。貿易、経済及び他の分野における関係も強化している。それに従いモンゴルに有利に影響する基盤が築かれたと考えている。三国の経済回廊の構築と三国間の経済協力の政治的基盤が既に設けられている。なお、それを経済的に実質化し、相互に利益を得る協力が大切である。しかし、これには疫病が悪影響を及ぼしている。それに、モンゴルの経済を三国の経済回廊の協力への準備もわれわれから関係しているので、迅速に見直してほしいと考えている。

――両隣国の米国との関係はモンゴルにどう影響していますか。

モンゴルの外交政策の優先方針は両隣国、米国、日本をはじめ引き続く。両隣国は米国とどの関係にあり、どんな相反があるのかを我々も良く知っている。モンゴルがそのどちらかの見方にならず中立した立場にあるのも我々はよく知っている。モンゴルと米国の関係は両隣国との関係を牽制し、もしくは両隣国が、モンゴルが両隣国に対する米国の政策に利用されることを懸念しているのを否定できない。しかし、両隣国がモンゴルの多面的で平和を尊重した外交政策を信頼し、関係を損ねないようにしてきたのをここで強調すべきである。モンゴルはどちらの側と争い、どちらかの側にならないよう、外交政策を取ってきた。

――まもなく、ジョー・バイデン次期大統領の宣誓式が行われます。同国に新大統領が就任されることで、モンゴルと米国の関係にどんな変化が現れますか。特に経済協力の面で

今話すのは時期尚早。米国の政策も基本原則から外れないで続くだろう。モンゴルと米国の関係は進展すると信じている。昨年「米国・モンゴル間戦略的パートナーシップ強化」決議案が米国下院本会議で採択された。また、米国上院に上程されている「第三隣国貿易に関する法」が審議中であり、まもなく採択されるであろう。そうすると、両国の経済協力の新たなスタートになると考えられる。モンゴルの繊維製品が法規通り米国に輸出され始めるでしょう。

――モンゴルと中国の関係に関する話に戻りましょう。コロナ発生時に両国の関係、特に、モンゴル国の大統領の草案が両国民の相互理解深化の後押しになったとみなされています。これに関するお考えは?

中国で疫病が流行以来、同国を公式訪問した初の外国首脳はハルトマー・バトトルガ大統領になったことを強調したい。大統領は感染症対策として3万頭の羊を寄付すると、感染症対策を支援し、モンゴル国民の心からの贈り物に先立った。訪問の際、バトトルガ大統領は「『永遠の隣国に心の支援』寄付キャンペーンを実施しているほか、モンゴルの国民と民間企業が募金活動を実施し、中国に寄付した。そのほか、今回の訪問ではモンゴル国民から3万頭の羊を贈呈する意向を示し、数量より両国の深い関係が計れる」と述べた。これは中国の報道機関で「本当に素晴らしい出来事だ」と強調していたのをこの場で再度強調するのが正しいであろう。

――コロナ時に各国の大半の経済成長が減速した。だが、中国だけがノーマルな成長でした。なお、モンゴルの経済成長も減速している。莫大な市場を持つ両隣国と経済協力をどのように活かせば、効果があるのでしょうか。

世界中を脅威した疫病だよ。事実を言えば、モンゴルは中国の莫大な機会(限りのない市場、購入者、多角化した経済急成長)を非常に不十分に利用してきたと、私はいつも批判的な立場にいるのだ。中国と取引中の大規模な貿易といえば、鉱物製品。現在、モンゴルは中国に石炭と金を原料のままで輸出している。カシミヤ、皮革、銅も輸出している。モンゴルから輸出してい

る“アイテム”とはこれでおしまい。モンゴルには加工業、産業が明らかに不足している。地上及び地下資源を外国の最先端技術で加工し輸出する合併事業は非常に不十分。もし、付加価値を付けて技術改革し、両隣国に輸出できればモンゴルの輸出品が値打ちが出る。中国の習近平国家主席は全世界のための「人類運命共同体」構築に向けて「中国は単独での発展を望まない、隣国と共に発展を望む。貴国に有利で我が国に損失がなければ協力を歓迎する」と呼び掛けた。モンゴルがこのスローガンを受け止め、自国に有利な協力を進めるべきだ。なお、両国の経済協力はモンゴルに有利か否かはモンゴル人にのみ知るところである。

ーーありがとうございました。

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