米国・モンゴルの子どもたちの環境保護へ協力

社会
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2020-08-18 17:23:07

 モンゴル・エコロージーセンター非政府組織は、わが国の天然資源、文化遺産の保護、青少年向け環境教育を与える国際経験を母国において活かしている。これについてG.チムゲー同センターマネージャーにインタビューした。

 同センターは2011年から活動を行ない、国立公園の保護管理改善、国立公園に務める自然保護官への車および機器提供、子どもたちの環境知識と教育支援という3つの方面で活動している。

 国立公園の保護管理改善としてフブスグル湖、その周辺の観光地でフブスグル「Lake Hovsgol Сonservancy」プログラムを実施し、保護地管理では世界をリードする米国の経験をモンゴルに導入するために、努力しているという。

 ――フブスグル湖を選んだ理由は何でしょうか?

 フブスグル湖はモンゴルの淡水の70%、世界淡水の1%を占める生態学的に重要な場所であり、約4000年の歴史を持つ世界最古の湖の1つです。我々は「母なる海」と敬愛するこの湖の純粋さを守る責任を持っています。この湖を訪れる国内外観光客の増加により、この湖周辺の生態系に悪影響を与えている面から、保護管理を導入しょうと選びました。

 ――フブスグル湖の保護をどのように改善しますか?

まず、米国のベテランの専門家らがモンゴルを訪れ、ボランティアとして務めています。フブスグル国立公園の入り口標識を米国で作成してもらい、設置しました。フブスグル国立公園の総合情報を含めたパンプレットを英語、モンゴル語、ロシア語で、また、乗馬ツアーとハイキングできる場所、渡り鳥などに関するパンプレットをそれぞれ作成しました。その他、2014年から国立公園に務めている自然保護官に対してヤマハ製のオートバイを供与しました。自然保護官支援のため、「Rally for rangers」資金調達キャンペーンを開始しました。モトスポーツとポランテイア活動に興味を持つ国内外の人々がこのキャンペーンに参加し、2週間旅行します。参加者は旅行後に購入したモトバイクをある地域の自然保護官に供与します。現時点で103台のオートバイを提供しました。

 ――「ジュ二アレンジャー」プログラムの概要については?

これは自然保護官育成というより、子ども・若者に自然およびエコロージーの教育を施す、環境理解を深めるためのプログラムです。国立公園を主体にこのプログラムを実施しました。例えば:フブスグル湖周辺、ハンハ郡、ハトガル郡に住む子どもたちが地元の観光地を旅行し、自然保護官の仕事に出会います。旅行後に参加の子どもたちに旅行感想を書いてもらうジュ二アレンジャーのプログラムです。また、プログラム実施に当たり、田舎の学校で生徒開発支援教室を設置しました。パソコンをはじめ、先端技術が充実しており、授業後に、生徒たちがこの教室で自然保護関連の授業を受けます。

 ――「ジュ二アレンジャー」プログラムに参加している子どもたちの年齢については?

4年生~8年生の子どもたちです。その中で30人の子どもたちが米国の子どもたちとともに「サマーキャンプ」プログラムに参加します。このプログラムに平和部隊の専門家がボランティアとして働きます。また、2015年から我々は15歳~22歳の子ども・若者の参加によるプロジェクトを作成し、欧州連合(EU)から投資を受けることができ、「青年持続可能部隊」という新たな事業を開始しました。この事業はフブスグル県だけではなく、ソンギノハイルハン区、ナライフ区、遠隔地の4つ郡の義務教育学校の子ども、若者が参加できる全国的な事業です。

 ――これらの環境保護活動に必要な資金をどのように解決していますか?

 NGOとして継続的な活動を行うために、もちろん資金が必要です。我々は実施中のプロジェクトを進行する、善行をするために、資金調達活動を常に行うように努力します。米国の「Trust for Mutual Understanding」基金の支援もあります。オーストラリアの資金提供でジュ二アレンジャープログラを、EU共同資金で青年持続可能部隊の事業をそれぞれ実施しています。

 ――ありがとうございました。今後の活躍を期待しております。