銅鉱石および精鉱の輸出額、7億180万ドル増加
経済
(ウランバートル市、2025年6月26日、国営モンツァメ通信社)モンゴルは年初5カ月で142ヵ国と貿易を行った。この期間の貿易額(モノの貿易)は100億米ドルに達した。そのうち輸出が54億米ドル、輸入が45億米ドルとなり、8億845万米ドルの貿易黒字を記録した。輸入は前年同期比で1億449万米ドル増加した一方、輸出は9億3200万米ドル減少した。
輸出減少の主因:
石炭:16億万米ドル減
洗浄済みカシミヤ:6190万米ドル減
未加工原油:3110万米ドル減
羊肉・ヤギ肉:2020万米ドル減
鉄鉱石・鉱石粉:1620万米ドル減
一方、増加した品目は:
銅鉱石・鉱石粉:7億180万米ドル増
チャート鉱石・鉱石粉:5760万米ドル増
亜鉛鉱石・鉱石粉:2760万米ドル増
輸入増加の主な要因:
乗用車:1億7950万米ドル増
交通機関部品・用品:2110万米ドル増
携帯電話:1170万米ドル増
アルコール飲料:1140万米ドル増
土や石を選別・混合する機械:1090万米ドル増
逆に、輸入が減少した品目は:
公共交通機関用車両:4110万米ドル減
軽油:3200万米ドル減
輸出の構成では、鉱物製品、宝石・貴金属、金属装飾品、基礎鉄鋼及びこれらから作られた製品が輸出総額の96.5%を占めている。
輸入構成では、鉱物製品、機械・設備、電気機器、輸送用車両とその部品、基礎鉄鋼およびそれらから作られた製品が72.6%を占めている。
また、金価格は前年同期比で1オンスあたり732.4米ドル、銅鉱石・鉱石粉価格は1トンあたり361.1米ドル上昇した。一方、鉄鉱石・鉱石粉価格は1トンあたり9米ドル、石炭価格は同47.2米ドル下落した。 輸出先別にみると、中国向け輸出品のうち、石炭が45.8%、銅鉱石・鉱石粉が37.2%を占めている。スイス向け輸出においては、99.6%が未加工または半加工の金である。
ガショーンソハイト国境検問所を経由した年初5カ月の石炭輸出は石炭全体の46.2%を占めており、前年同期比で4.1ポイント低下した。
年初5カ月におけるモンゴルの輸入額の内訳を見ると、中国が36.9%を占め、最大の貿易相手国となった。次いで、ロシアが24.3%、日本が13.2%、韓国が4.3%、アメリカが4.2%、ドイツが2.7%となっており、これら6か国からの輸入が全体の85.4%を構成した。
年初5カ月において、ロシア連邦から輸入された商品のうち72.5%は石油製品が占めた。また、日本からの輸入品の80.9%を乗用車が占め、中華人民共和国からの輸入品のうち9.5%はトラックであった。乗用車の輸入における通関平均価格は1台あたり1万100ドルとなり、前年同期比で1台あたり2400ドルの増加となった。
年初5カ月、モンゴルの輸出のうち81.9%は3つの主要国境検問所を通じて行われた。具体的には、ガショーンソハイト国境検問所経由が全体の50.6%、ザミーン・ウーデ国境検問所経由が20.7%、シべーフレン国境検問所経由が10.6%を占めた。