バトツェツェグ外務大臣、中国訪問両国間関係の協力強化で合意
政治
5月1~2日、バトムンフ・バトツェツェグ外務大臣が秦剛(しん・ごう)中国外務大臣の招請により中国を訪問した。
訪問の際、両国外務大臣は北京で会談を行い、モンゴル・中国間の協力関係、国際及び地域に関して意見交換をした。2022年11月にオフナー・フレルスフ大統領の中国訪問の際に締結した協定の実現に向け、包括的及び戦略的パートナーシップを新段階に引き上げるため、以下の分野での協力に合意した。
• 貿易、経済の協力関係を強化し、貿易売上高を近年に200億米㌦に達する目標で、中国市場に国内の鉱業製品及び農業関連
商品の輸出増加
• 国境検問所のインフラ整備の充実化、鉄道接続の迅速化、1955年のモンゴル・中国国境の鉄道協定を更新し、ガショーンソ
ハイト、ガンツモド国境検問所の鉄道建設工事の強化
• 国境検問所と、その体制に関する両国政府間の協定にハンギ~マンダル鉄道駅に関する条約を追加
• 2023~25年を「モンゴル訪問年」とし、モンゴルを訪問する中国観光客の誘致、両国の旅行会社間の協力促進、両国間の列
車利用者の回復、便数の増加
• 砂漠、黄砂対策に向け、フレルスフ大統領考案の「10億本の植林」全国運動の一環で砂漠化対策の共同研究センターの設立
に向け、両国研究チームが2023年5月と6月に北京とウランバートルで経験交換を目的に派遣
• 2026年にモンゴルで開催される国連砂漠化防止条約の第17回締約国会議(COP17)の支持と協力
• フレルスフ大統領が中国訪問の際に締結した「両国大統領記念のスポーツ・トレーニング・センター及び国立芸術劇場の設
立」協定の一環で、実行可能調査団を2023年5月に首都ウランバートルへ派遣
• 国内の太陽光及び風力エネルギー資源に基づく新電力分野における協力
また、両国外務大臣はロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相が中国への訪問準備と両国関連省庁の意思疎通の強化に関して意見交換を行った。