グテーレス国連事務総長、大統領と会談、国際平和への貢献を評価
政治
8月9日、国賓としてモン ゴルを訪問したアントニ オ・グテーレス国連事務総 長はスフバートル広場にお いて開かれた歓迎式典後、 オフナー・フレルスフ大統 領と会談を行った。
冒頭、フレルスフ大統領 は、モンゴルの社会・経済 的発展に対する国連の貢献 に感謝するとともに、国連 と民主主義とグッド・ガバ ナンスの確立、法規範の整 備、基本的人権の保護、貧 困削減、母子健康維持、環 境保全、持続可能な開発等 で効果的な協力を実施して いると述べた。さらに、大 統領は、モンゴルの非核兵 器地帯化宣言30周年、国連 平和維持活動参加20周年、 北東アジア安全保障を議題 の「第7回ウランバートル対 話」の実施、国連平和維持 活動への女子隊員のコミッ トメント」国際会議の開催 について語った。
グテーレス事務総長は、 世界で平和と静けさがます ます希薄になっている中で、平和の象徴であるモン ゴルを訪問できたことを嬉 しく思うと語り、核軍縮・ 不拡散に関する取り組み、 朝鮮半島の安全保障に関す る対話など、国際平和と秩 序に向けた貢献を高く評価 した。また、グテーレス総 長は「10億本の植林」全国 植樹運動を称賛するととも に、社会・経済的な発展及 び持続可能な開発目標の達 成に向けて引き続き協力す る考えを示した。
同日、バトムンフ・バト ツェツェグ外相がグテーレ ス国連事務総長と会談した。会談後の記者会見で、 バトツェツェグ外相は「こ の訪問は国際平和と安全保 障の秩序へのモンゴル貢献 を高く評価している証し だ」と語った。外相は「モ ンゴルは女性・平和・安全 保障に関する国連安保理決 議第1325号に基づいて、紛 争予防、和平プロセス、安 全保障対策に女性参加を促 す目的で2027年までにPKO 隊員の女性比率を15%にする」とし、「北東アジア平 和と安全保障において朝鮮 半島情勢は重要な課題。モ ンゴルは13年にウランバー トル対話イニシアティブを 打ち出した。このたび、第 7回ウランバートル対話も 開催された」と述べた。さ らに、外相は、グテーレス 国連事務総長がフレルスフ 大統領の打ち出した「10億本の植林」全国運動を歓迎 しており、国立公園で自ら木を植えるとした。また、外相は砂漠化対処条約 (UNCCD)の第17回締約国会議が26年にウランバート ル市において開催されるとした。