モ ン ゴ ル 国 立 博 物 館 の 貴 重 な 展 示

モンゴルについて
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2020-04-10 10:23:40

 モンゴル国立博物館はモンゴル文化遺産を尊敬し、学んでいる学生、若者、子ども向けに実施している一連の教育プログラムに当たり、同博物館に保存されている貴重な展示を紹介している。今回、以下の2つの展示を紹介する。

 銀製鹿

 この銀製鹿は20 0 1年にアルハンガイ県ハシャート郡にあるビルゲハン遺跡で発見された。2001年~2003年間、文化遺産センターにおいて修復され、モンゴル国政府決定124号により、モンゴルの貴重な展示物として登録された。サイズは16x12cm、重さは243.1㌘。

 銀製鹿のデザインは当時の鍛冶屋の発達を表す。鹿作りには鋳造、穴

あけ、彫刻、金メッキ及び溶接などをうまく活用した。鹿の肩甲骨、腰関節の辺、尻尾の部分を薄く彫り、金メッキした。腹部に小さな穴があり、角、頭、足を幹部に溶接した。ひづめの下に何かをはめ込んでいたような釘付けベースがある芸術性の高い展示物である。1924年に、コゾロブロシアの考古学研究者がノヨン山で発掘調査を行

う時、このようなシカ木彫りがフンヌ墓6号で発見された。これらに関する研究は未だに進んでおり、数多くの研究論文が出版されている。

 刺し縫い絨毯

 トゥブ県バトスンベル郡のノヨン山にある匈奴(フンヌ)の貴族墓で発見されたこの刺し縫い絨毯は遊牧民のユニークな芸術遺産である。

 この絨毯はよく加工したフェルトで作り、表面に布を縫い合わせ、縫い合わせに沿って戦っている牡牛、ライオンに似た神話上の獣、逃げているエルクの背中上の鳥などの姿を刺し縫いしてある。動物の外観、動き、闘争などを非常に細かく刺し縫ったこの絨毯は当時住んでいた人々の空想的な考えの表れであり、装飾芸術の優秀な作品である。モンゴル政府決定により歴史・文化の貴重な遺産として登録された。