モンゴルとインド、協力関係文書に署名
政治
(ウランバートル市、2025年10月15日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領は、ドラウパディ・ムルム・インド共和国大統領およびナレンドラ・モディ首相の招請により、インドを国賓訪問中である。
10月14日、フレルスフ大統領とナレンドラ・モディ首相は、二国間協力関係の拡大・発展に関する文書署名式に出席した。
「協同組合振興に関するモンゴル国政府とインド共和国政府間協定」
協同組合部門における投資、合弁事業、技術開発の共同イニシアチブ、市場促進政策を通じて協力関係を発展させ、協同組合間の貿易パートナーシップを構築するための環境が整備される。協同組合と国内外市場の連携を促進し、貿易、投資、資金調達を促進する他、重要分野における人材育成やイノベーション分野での技術支援を通じて、協力を進める。モンゴル政府は「新協同組合」運動の部門間連携を確保するため、国内委員会を設立した。本協定は、協同組合の発展を経済、教育、研修、研究、学術、そして公共部門において促進する。
「人道支援および援助における協力に関するモンゴル国政府とインド共和国政府間の相互理解覚書」
両国の領域で発生した大規模災害時に、支援提供、対応措置の実施、復興の部門で協力・支援を行う。支援物資の迅速な手配、地域の能力向上、災害以外の人道支援の合同実施が可能になった。
「小規模かつ低コスト事業に対するインド無償援助の活用に関するモンゴル国政府とインド共和国政府間の協定」
モンゴルの社会・経済発展に寄与するため、道路、インフラ、文化、公共、教育、医療センターの設立およびその改善・修繕など小規模事業を合同実施する。1件の事業に対する資金提供は5万米㌦であり、事業数と資金源は増加可能である。この枠で、年間2〜5件の事業が実施される。
「ボグド・ハーン冬宮の保護および修復に関するモンゴル国政府とインド共和国政府間の相互理解覚書」
第八代ボグド・ジャブザンダムバ活仏の冬宮をインドとの協力により修復し、歴史的・文化的な不動産遺産の原形および完全性を保護する他、内外環境を改善し、展示企画を刷新し、来館者の快適さを向上させ、有形文化遺産の保存・保護を強化する。
「地質・鉱物資源分野における協力に関するモンゴル国産業鉱物資源省とインド共和国鉱山省との間の覚書」
両国の社会・経済・技術・環境分野の発展を促進することを目的とした本覚書のもと、鉱物資源の将来性が見込まれる地域において、最新の先端技術を活用した地質調査や探査を実施するほか、地球科学分野での共同プロジェクトの策定、投資誘致、鉱物資源および環境管理に関する知識・経験の共有など、多岐にわたる協力を行う。
「文化交流に関するモンゴル国文化・スポーツ・観光・青年省とインド共和国文化省との間の2025〜2029年協力計画」
両国は、クラシック音楽や民族芸術に関する相互理解の深化、芸術・文化遺産の保護、古代遺跡・都市遺構・寺院跡・考古学的出土品の修復、著名な作家や詩人の作品の翻訳出版、国際的なレベルでの文化交流・協力の拡大など、幅広い分野で連携を進める。
「協力に関するモンゴル国法務・内務省所属外国人・国籍管理庁とインド共和国内務省所属入国管理局との間の相互理解に関する覚書」
両国の入国管理当局間の協力の基盤が築かれた。今後、双方は職員の専門的能力の向上、良好な実績の共有、共同プロジェクトやプログラムの実施、観光客の往来円滑化などの分野で連携を強化する。
「モンゴル国アルハンガイ県とインド共和国レー市所在ラダック連邦直轄領の自治丘陵開発評議会との間の協力に関する覚書」
地域レベルでの協力関係を発展・深化させ、友好関係を強化することを目的として、両国が民族芸術・文化・スポーツ・教育部門で協力する。
「全国民にとって利用しやすい形でのデジタル移行推進に関する優良事例の共有に向けたモンゴル国デジタル開発・イノベーション・通信省とインド共和国電子情報技術省との間の相互理解覚書」
双方はデジタル移行を担当する職員の能力強化、優良事例や関連資料・情報の共有、技術・経済的実現可能性調査およびデジタル準備度評価の実施、関連機関間の連携を促進する。