「ウランバートル対話」国際会議が開催
政治
(ウランバートル市、2024年6月8日、国営モンツァメ通信社)6月6~7日、ウランバートル市で、外務省と国家安全保障会議付属の戦略研究所とが毎年共催する北東アジア安全保障をテーマにした第9回「ウランバートル対話」国際小会議が開催された。
バトムンフ・バトツェツェグ外務大臣は開会式で演説を行い、同地域が直面する複雑な安全保障上の問題解決に対話や協力、相互理解が不可欠であると強調した。また、会議の参加者に対し議論を展開し、意見を交換するよう依頼した。
D.メンデー戦略研究所所長は、同会議の目的と意義について「モンゴルは2014年以来毎年『ウランバートル対話』国際小会議を成功裏に主催してきた。同会議は、地域諸国の対立解決を目的としたものではない。むしろ、紛争当事者が同会議に参加し、理解を深め、信頼関係を強化することが重要である」と述べた。
B.マンドハイ外務省多国間協力局長は、「モンゴルは1980年代以来、北東アジアにおける対話メカニズムの確立を一貫して目指してきた。2013年に同会議の開催を発案し、翌年から定期的に開催するようになった。同会議はモンゴル外交政策の基本原則と一致しており、過去においても継続的に開催されてきた。従い、同会議は、地域の安全保障問題、その解決、信頼強化に関する対話の重要な場となった」と強調した。
今回の会議に各国の政府代表に加え学者らも参加した。うち、若者の代表を含めたことは、あらゆるレベルで平等に参加するという国連目標を反映している。従い、持続可能な開発目標の達成と将来の課題への対応のために若者が提案する解決策が全文書に盛り込まれる。
今回の会議は、「北東アジアにおける安全保障上の課題と機会」、「北東アジアにおける多国間協力」、「北東アジアにおける気候変動と安全保障問題」、「北東アジアにおける安全で安価なエネルギー移行」、「エネルギー移行に不可欠な持続可能かつ柔軟な鉱物ネットワークの開発」という5つの支部会議の枠内で開催された。同会議に30ヶ国以上の国、約10ヶ所の国際機関、在モンゴル外国大使館、モンゴル政府機関などの代表らおよび学者を含む200人以上の代表者が参加した。