日本人抑留者のゲル資料館「さくら」の見学と植樹

社会
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2024-05-24 14:56:47

(ウランバートル市、2024年5月24日、国営モンツァメ通信社)519日、日本人会、JICA、日本語教師会、JUGAMO会がウランバートル市チンゲルテイ区のノゴーンノール児童遊園地でゲル資料館「さくら」の見学を共催した。


ゲル資料館「さくら」は、2022年にモンゴル人男性のS.ウルジートグトフ氏の発案によりモンゴルと日本の外交関係樹立50周年を記念にオープンされた。


同行事に井川原賢在モンゴル日本国特命全権大使が参加し、ゲル資料館「さくら」を訪れた。


井川原大使は、「202312月にモンゴルに任命されて以来、ノゴーンノール児童遊園地とゲル資料館「さくら」のことを聞いていた。本日、初めて訪問したことを嬉しく思う。S.ウルジートグトフ氏と同氏の家族や取り組みを支持したモンゴル人と日本人に感謝を申し上げる」と述べた。


ウルジートグトフ記念資料館館長は、「ノゴーンノール児童遊園地で石を準備していたという話をN.ダシさんという方から初めて聞いた。それから、その歴史をさらに調査するため、国立公文書館と図書館を訪れ、歴史書を調べ、この場所で働いていた人々を探し、ゲル資料館の建設を開始した」と語った。


日本人抑留者がモンゴル人民共和国の建設工事に参加し、政府庁舎の基礎、オペラ・バレエ劇場、23戸のアパートを備えた外務省ビル、「エルデブオチル」映画館、国立図書館、党中央委員会の12戸のアパート、パーティースクール教室、第一産院、モンゴル国立大学などの建物や施設の建設に従事していることを撮影した写真が展示された。


同ゲル資料館を訪れた来場者や学生、有志は、ゲル資料館の周囲に記念樹を植えた。かつて有志によるモンゴル桜47本(日本の県と同数)が植樹されたが、今回はモンゴルの県と同数の21本の苗木を記念植樹した。


日本人抑留者は、194547年の2年間の過酷な労働を終え、帰国した。モンゴルで亡くなった1600人以上の日本人抑留者17ヶ所に埋葬され、その中で最大のものはダンバダルジャー日本人慰霊である。