オユンエルデネ首相、カマラ・ハリス米副大統領と公式会談

政治
b.undrakh@montsame.gov.mn
2023-08-03 12:16:02

8月2日、5年ぶりのモンゴル首相の公式訪米中であるロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相は、ホワイトハウスでカマラ・デヴィ・ハリス米国副大統領と公式会談を行った。会談に先立ち、モンゴルと米国の戦略的パートナーシップの現状と協力関係の優先分野について両国政府による記者会見が開催された。


 オユンエルデネ首相とカマラ・ハリス副大統領は、モンゴルと米国の戦略的パートナーシップの強化と、政治、防衛、経済、教育、人道分野における協力の実績を強調した上で、今後は航空宇宙分野、デジタル開発、鉱物資源、輸送・物流、気候変動分野で協力を拡大するとした。



 オユンエルデネ首相は、モンゴル経済の多角化の一環で、訪問中に両国政府の協定する「戦略的第三隣国の経済ロードマップ」が、両国間の貿易・経済協力、更に、米国からの投資増大に重要な役割を果たすと述べた。続けて、モンゴルと米国が「オープンスカイ」民間航空協定に署名するとし、2024年第2四半期からモンゴルと米国間の直行便が就航開始すると発表した。その結果、両国間のビジネス関係が拡大し、相互旅行や観光の機会が生まれると期待されると強調した。



 カマラ・ハリス副大統領は、モンゴル首相が数年ぶりに公式訪問したことに喜びを表し、その重要性を強調した。続けて、両国間の貿易・経済協力を新たな内容で充実させ、民主主義と人権尊重、グッド・ガバナンス強化と、将来もこの緊密な協力関係を深めていきたい意向を表明した。



 同訪問中、「モンゴルと米国間の経済協力に関する戦略的第三隣国パートナーシップ・ロードマップ」に新たな協力項目が追記され、承認される他、モンゴル道路・運輸開発省と米国運輸省間の協力協定、モンゴル知的財産庁と米国特許商標庁間の覚書が締結される。公式会談の結果、「モンゴルと米国間の戦略的第三隣国パートナーシップ」に関する共同声明が発表される予定である。