モンゴル製油所の建設工事 進捗状況は80%完了

経済
tserenlkham@montsame.gov.mn
2023-02-17 09:42:55

 2月2日、在モンゴル・インド 大使館が記者会見を開く、ドルノゴビ県において開発が進んでいる製油所の建設工事の進捗状況について説明した。製油所の建設工事の80%は完了し、計画通りに進めば2025年に稼働すると発表があった。

 モヒンダー・パラタップ・シングフ在モンゴル・インド特命全権大使は「モンゴルにとって製油所は最も重要である。石油精製が始動すれば1000人の雇用が創出されるだけでなく、産業技術革命になると考えられる。プロジェクトの製油所建設工事(EPC-4)入札は今年1月に開始される予定だったが3月に延期された。初期の進捗状況に応じて精製所および付帯施設の建設が同時に開始すると期待している。プラントを建設する前に、モンゴル政府は原油パイプラインの建設を終えるだと確信している」と述べた。石油精製所の建設により、国内GDPは10%向上し、外貨流出の抑止に貢献できると見込んでいる。

 製油所建設プロジェクト発注者はモンゴル製油所公社。プロジェクトはインド政府が緩やかな条件付き資金援助として供与した12億米㌦を財源とする。製油所関連施設は、計18施設が建設される予定だ。

 過去3年間の統計からすると、モンゴルは年間60億米㌦で海外から物資を輸入。その17%にあたる約10億米㌦は石油製品のみだ。製油所の稼働により、石油製品購入高の70%、外貨流出高の11.6%が国内に留まるという。製油所の完成期は3年後の2025年だ。同所は年間生産力が140万㌧。総生産高の6割はディーゼル燃料、残りはオクタン価92(レギュラー)、ジェット燃料等で占める。