地元特産品ずらり「秋のグリーン・デイズ2025」盛況

社会
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-09-25 15:17:14

(ウランバートル市、2025年9月25日、国営モンツァメ通信社)首都の住民が毎年楽しみにしている秋の恒例イベント「秋のグリーン・デイズ2025」農産物・国産品フェアが開幕した。フェアは中央スタジアムで9月28日まで続く。

2002年に始まった同フェアは、地域ごとの特産品を試食でき、希望する分量だけ購入できる点が好評で、毎年多くの市民が訪れる。農家が栽培した20~30種類の新鮮な野菜や、個人経営者による乳製品が並び、首都の食卓を支える一方、遊牧民や農家の収入向上、地域経済の活性化にも寄与している。


今回は、21県と首都9区から食品、農業、畜産、軽工業など幅広い分野のメーカーや中小企業が参加している。新技術や有機農業の推進を含め、多彩な新製品を出展している。

開幕式で、食糧・農牧・軽工業省のT.ジャンバルツェレン事務次官が「国民に安全で質の高い食料を安定供給することは最重要課題である。今年上半期のGDP成長率は5.6%で、うち農牧業分野が3.6%を担った。政府が進める「食糧革命」「新協同組合」『ホワイト・ゴールド』全国運動などの政策が成果を上げ始めている」と述べた。

続いて、Kh.ニャムバータル・ウランバートル市長は、「モンゴルは今後、野菜や小麦などを国内生産で100%まかなうことを目指している。首都200万人の食料を安定的に供給するため、食糧・農牧業・軽工業省と連携し大規模プロジェクトを始動した。昨年は「アグロ・シティ」と呼ばれる農業特区の設置を決定し、専任の管理局を新設した。来年から農家や生産者が活動できるよう、本格的にインフラ整備を進める」と語った。

同フェアは、消費者に新鮮な農産物を直接届けると同時に、生産者の販路拡大や市場アクセス強化にもつながると期待されている。