露産ガス、パイプラインF/S、最終合意がいよいよ

政治
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-02-01 13:31:20

 

125日、ロシア産天然ガスのモンゴル経由で中国向け輸送 パイプライン敷設に係るフィジビリティ・スタディ承認に関する議定書の署名式典が、シャングリラ・ホテルにて行われ、モンゴル側からはサインボヤン・アマルサイハン副首相、露ガスプロム社からアレクセイ・ミレル会長が調印した。


アマルサイハン副首相は天然ガス・パイプラインに係るフィジビリティ・スタディはコロナ禍に屈せずに当初の計画通りに完成され たと発言した。フィジビリティ・スタディ上、当該プロジェクトは技術と経済的に実行可能であることが判明されており、詳細設計や実施設計が今年と23年にかけて行われる予定。フィジビリティ・スタディの結果を踏まえ、双方は次の段階である実施設計づくりを確認した。アマルサイハン副首相は、ガス・パイプライン敷設は戦 略的パートナーシップの強化、互恵的関係の促進に資するだろうと述べた。

アマルサイハン副首相は121日、露ガスプロム社のヴィタリー・マルケロフ経営委員会副委員長と電話会談し、本議定書への署名に向けて最終調整を行っていた。その際、ロシア側は、ガス・パイプライン・プロジェクトの次の段階の設計と探査に向けた議定書の最終合意を調整すると発表した。モンゴル・ロシア・中国の3カ国首脳会議ではガス・パイプライン敷設に関する議題は頻繁に取り上げられており、3カ国首脳が積極的な立場を示していた。

同プロジェクトはパワー・オブ・シベリアと称され、パ イプラインのモンゴル横断部分は「ソユーズ・ボストーク」とされた。モンゴル経由で年間最大輸送量は500。ヤマル半島西部はガス・パイプラインの起点。ロシア東西の天然ガス搬送インフラに連結される。また、同プロジェクトは国内において7000人分の新規雇用が創出 される。アマルサイハン副首相は、パイプライン開通に関する具体的日程について「おそらく27~28年にかけて稼働する」とし、パイプライン敷設に係る費用について「まだ早いが、今後取り上げる課題だ」と言及した。