コロナ検疫中のポジティブな出来事

社会
gombosuren0625@gmail.com
2020-04-02 12:36:46

 新型コロナウィルスの検コロナ検疫中のポジティブな出来事疫により、モンゴルだけではなく世界中の国々で大きな異変が起き、様々なチャレンジが生まれている。数多くの人々が死亡し、経済危機、失業率の増加などにより、家庭収入も減少している。しかし、一方、検疫中にいくつものポジティブな出来事が起こっている。これらを以下に紹介する。

 子ども、大人の間でのインフルエンザ発生が減少

 国民がマスクの着用、手指消毒、定期的な手洗いなどにより、モンゴル国民の間でインフルエンザと感染症の発生が2~3%で減少したとダワージャンツァン・サランゲレル保健大臣が発表した。関係者は今後もこの衛生習慣の維持を呼び掛けている。国全体で高度厳戒体制に移動し、幼稚園、義務教育学校、大学を一時閉鎖したため、この点からもインフルエンザと感染症の流行は減少する傾向。また、交通機関使用者の大部分が、これまで学生と生徒で占めていたため、道路渋滞も減少した。道路上の自動車数が少ないほど、大気中への有害ガス排出量も減っている。

 全国記念行事の祝賀

 今年、モンゴル国大統領は国民に対してツァガーン・サル(旧正月)を幅広く祝賀しないように、呼びかけた。呼びかけ通り、人々は親戚の挨拶回りにも行かず、家族だけで祝ったのが多かった。なお、社会全体で「国際女性デー」をはじめ他の行事も幅広く祝賀しなかったのは、経済的にも良い面があった。

 全国で寄付金運動開始

 モンゴルの社会全体でコロナ対策の前線で対応している医療従事者、警官などの人たちを対象にした寄付運動が開始され、10歳の子どもが貯金を、高齢者が1ヵ月分の年金を寄付するなど、大勢の人々ができる限り参加している。新型コロナウイルス感染拡大防止に奮闘する中国政府と国民への寄付運動も社会で活性化し、バトトルガ大統領も中国を訪問し、3万頭の羊を贈呈することを表明した。これらは新型コロナウィルス奮闘への国民統合の表れである。

 首都ウランバートルで大掃除実施

 UB市の180.8kmアスファルト道路、9200万平方㎞の公共広場、ゲル集落ストリートを消毒し、ソンギノハイルハン、バヤンズルフ、バガノール、ナライフ区での消毒が既に完了。これから2~3回消毒を行う予定。また、交通機関を定期的に消毒し、消毒剤を設置し、掃除の頻度を以前より増やした。こうした交通機関の清潔さに市民は満足している。路上、公共交通の場に唾捨て禁止以前は、路上や公共交通の場に鼻水、唾を吐き捨てる者が多かった。首都非常事態局の巡回監視員は路上や公共交通の場、住宅の周辺でトイレする、あるいは吸殻、鼻水、唾を吐き捨てた人々などに罰金を科している。3月2日時点で、4662人に4700万トゥグルグ相当の罰金を科した。

 オンライン授業実践義

 務教育学校の生徒達を対象にテレ授業を提供し、大学の学生たちは自分の大学のオンライン授業を受けている。モンゴルの高等教育の90%は教室で施されている。大学教員はオンライン授業のやり方を学んでいる。学生達の70~80%はオンライン授業に満足を感じ、独自の学習能力が向上しているという。教育・文化・科学・スポーツ省が行っているテレ授業を見る小学生は一人で勉強するのは不可能で、両親が子どもの勉強を助け、検疫中に子どもと一緒に過ごす時間が増えた。

 フェイクニュース見抜く人々増加

 国民やマスコミの読者は以前より、嘘の情報(フェイクニュース)を見抜ける能力を身につけ、公式サイトや確かな筋の情報を優先している。これにより、ソーシャルメデイアが高度に発達したわが国では、総選挙が近づいている時期にフェイク情報にはまらないような能力が身についてきた。さらに、警察庁は国民に対してソーシャルメディア通じて自分の意見を表す時、他人の名誉を傷つけない、災害、事故などに関連の嘘の情報を流さないように注意を喚起している。