モンゴル政府、新型コロナウイルス感染予防対策に取り組む

社会
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2020-01-30 10:55:44

 1月29日現在、モンゴルではコロナウイルス感染者が確認されていないが、地域としては感染症危険レベルが非常に高くなっているため、政府が警戒を強化している。その一環で、12種類の機関の活動が1月27日から3月2日まで停止された。これには義務教育学校、専門学校、高等専門学校、大学、幼稚園、図書館、映画館、劇場、スポーツ大会、コンクール、自動車教習所、インターネット・ゲームセンター、子どもの室内遊び場、保育所、幼稚園が対象となる。または、市長令により3月2日まで首都ウランバートルのクラブやレストランの営業時間を0時まで(従来午前4時だった)と変更された。

 1月27日に1人、28日に2人がモンゴル行きの機内で発熱したため、感染の疑いがあるとみなされ、感染症研究センターに搬送された。飛行機は封印され消毒が行われた。また、アルハンガイ県とホブド県でそれぞれ1人が高熱で入院したが、コロナウイルスは確認されなかった。ヘンティー県でも13歳の女子が肺炎で27日に入院したが、翌日に死亡したケース。

 死亡原因結果は72時間後に明らかになり、コロナウィルスではなかった。モンゴルには新型コロナウイルス感染確認の検出器はなかったが、28日に日本の国立感染症研究所から200個提供された。引き続き中国からの購入を検討している。

 現在、中国・武漢市には32人のモンゴル人留学生が在留しているが、モンゴル政府が帰国希望者にチャーター便を用意し、中国政府に要請書を出している。また、中国の国境町の二連市に在留していたモンゴル人400人をバスや列車で審査と消毒の上で帰国させた。コロナウイルス予防対策を受け、住民の中で緊張感が高まり、使い捨てのマスクや消毒剤が一時売れ切れた。また、食品の大量備蓄の結果、一部のマーケットとスーパーで商品が切れ、物価高騰の原因になっている。