チョイバルサン~フート~ビチグト方面の415㌔鉄道建設工事スタート

経済
dashtseren@montsame.gov.mn
2022-07-07 15:50:12

 モンゴル政府が掲げる新復興戦略「国境検問所の再開発」の一環で東垂直の国鉄路線網であるチョイバルサン~フート~ビチグト方面の415㌔の鉄道建設工事が7月2日に開始した。

 起工式にはロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相をはじめとする代表団が参加した。モンゴルは1956年1月1日にザミー

ンウーデ国境検問所と中国の二連国境検問所を鉄道で接続してから、60年後に両国は新な出口が新設される基盤が築かれ、同

日ビチグト国境検問所の鉄道から始まっている。

 オユンエルデネ首相は「東垂直の国鉄路線網はビチグトから中国のズーンハタブチ国境検問所を通過し、モンゴルだけではなく、ロシアの極東から南シナ海への最短のルートでもある、戦略的意義のある建設だ。いわゆるビチグト国境検問所はロシア、モンゴル、中国の経済回廊の主要な水路出口となる。鉄道竣工により、東部地域の鉱物資源が経済的に活用され、輸送コストが2 〜3 倍削減でき、2500万㌧の貨物がビチグト国境検問所経由で輸送される。中国やロシアを経由し海外市場に進出し、新たな輸出先が創出される。

 内陸国のモンゴルにとっては42国境検問所のうち、スフバートル、エレーンツェブ、ザミーンウーデ国境検問所の3ヶ所だけが鉄道で結ばれており、銅とコークス用炭の輸出の約50%をガショーンソハイト国境検問所で輸出し、他の日常用品の70%以上をザミーンウーデ国境検問所にて輸入している。今日のこの状況は完全に変わり、モンゴルには5ヶ所の輸出入先が設けられ、

ロジスティクスの競争力は2倍に伸びる」と述べた。

 日本のNippon koei社が技術コンサルティングを務め、タワントルゴイ~サイシャンド、サインシャンド~フート、フート~ビチグト、フート~チョイバルサンの環境アセスメントと設計を作成した。モンゴル政府はアジア開発銀行の融資により、ビチグト国境検問所を国際基準に合致したモンゴルの見本検問所としての開発を計画し、検問所の整備を2年内に、鉄道建設を3~5年後の完成を目指している。