横綱白鵬、史上最多の44回目の優勝! 無観客場所の千秋楽、7年ぶり両横綱相星決戦

スポーツ
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2020-03-26 15:26:47

 大相撲春場所千秋楽で横綱白鵬は、44回目の優勝を果たし、昨年九州場所以来の最多記録を更新した。

 新型コロナウイルスの影響による史上初の無観客場所の大相撲春場所は大阪府立体育会館で3月8日に始まり、22日に終了した。千秋楽では7年ぶりの横綱相星決戦で白鵬が鶴竜を寄り切って13勝2敗とし、天皇賜杯と優勝旗を手にした。なお、白鵬は今場所4日目の11日に35歳を迎えた。

 35歳での幕内優勝は、年6場所制となった1958年以降では旭天鵬、千代の富士に続く3番目の年長記録。簡略化された表彰式は全幕内力士が参加し、優勝パレードも行われない異例づくしの場所であった。

 横綱白鵬の優勝を祝って、モンゴルにいる母タミルさんにインタビューした。

 ― ―白鵬関の大阪場所優勝、おめでとうございます。

 ありがとうございます。15歳で日本に渡り、35歳のいままで成績を上げてこられたのも、日本国民のみなさまと相撲の神様が見守ってくださっているお蔭です。また、天皇賜杯や内閣総理大臣杯が励みとなっています。

 ――7年ぶりの横綱対決は、ドキドキしながらテレビを観ておられましたか?

 いえ、夫の試合や息子の土俵など長年観て来ていますから、独りでメモを取りながら観ました(家族の歴史を執筆中のため)。

 ――今回はご家族や親戚などが日本で観戦されましたか?

 コロナ対策のため飛行機が飛ばなかったので、誰も行けませんでした。千秋楽はお嫁さんだけが行き、子ども4人は感染予防のため残念ながらお留守番だったようです。

 ――では、優勝直後に、白鵬関から喜びの連絡が入りましたか?

 はい、息子の方から知らせてきました。初日に指を怪我し、痛み止めの注射をしながら出ていたようです。母としては息子の身体のことが一番心配で、休んでほしいと思いましたが、横綱の責任を感じてがんばってくれました。尊敬する双葉山などの相撲の歴史本をよく読み、純粋な気持ちで礼儀正しさや日本の相撲道を学んで来たようですから。

 ――横綱はオリンピックまでは頑張ると言っておれましたが...。

 これから何かと超忙しい日々を過ごすのかと身体を案じています。息子には自分の考えがあるでしょうが、母としてはこれを機に引退して、次の世代の人に代わって、その方のお母さんに喜んでもらいたいです。

 ――相撲ファンとしては、まだまだ続けてほしいと願っています。ありがとうございました。