モンゴルとキルギス、社会保障分野で意見交換
社会
(ウランバートル市、2025年5月1日、国営モンツァメ通信社)B.アリマー家族・労働・社会保障省総合政策企画局長をはじめとする関係者は、ジュルディズ・クルジャノワ・キルギス共和国社会保障庁年金・料金政策部長が率いる代表団とオンライン会談を行った。
会談では、両国の社会保障制度および年金政策に関する経験が共有され、今後の協力の可能性について意見交換が行われた。
モンゴル側からは、同省のA.ヒシグバヤル積立総合基金課長がモンゴルの社会保険制度を紹介した。特に、海外で働く国民の社会保障の権利を確保するための取り組みとして、「長期ビジョン2050」に基づく政策目標が盛り込まれていることを強調した。
外務省によると、2023年時点でモンゴル国民約130人がキルギスに、キルギス国民約60人がモンゴルに居住しており、今後さらに増加する見込みである。これに伴い、両国民の権益保護のため、社会保障制度の整備と協力が重要な課題となっている。
なお、モンゴルはこれまでに、ロシア連邦(1981年)、韓国(2006年)、ハンガリー(2012年)、ポーランド(2019年)、トルコ(2018年)、チェコ(2019年)との間で社会保障協定を締結した。さらに、カザフスタン共和国とは年金に関する協力協定を2024年に署名した。今後は、ロシアとの協定の改定や、オーストリアおよびオーストラリアとの新たな協定締結に向けた取り組みも進められている。