中国鉄道線との接続工事、年内に開通予定!
経済
5月27日、ウムヌゴビ県ゴラワンテス郡に位置するシベーフレン検問所でセヘー方面の鉄道線工事の起工式が行われた。同式典に、ロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相、サンダグ・ビャンバツォグト道路・運輸開発大臣、チメド・フレルバータル経済開発大臣など政府高官らと在モンゴル中国大使館の貿易・経済担当代表らが参加した。
冒頭の挨拶でオユンエルデネ首相は、ちょうど1年前の2022年5月26日にシベーフレン検問所を訪問し、セヘー方面鉄道線接続される事で輸出力が2倍となる話し合いをしていた。1年後の本日、現実的に動き出す瞬間を一緒に迎えたと喜びを表した。
「コロナ禍の2020年はマイナス4.6%だった経済成長率は、2021年に1.6%、2022年に4.8%、2023年第1四半期では7.9%に成長し、国家予算は1兆1000億トゥグルグを超え、外貨準備高は38億米㌦に達し、一人当たりの国内総生産(GDP)は史上初めて5000米㌦に達した。モンゴルの主要鉱物である銅と石炭の輸出の約半分がガショーンソハイト検問所を、凡そ25%がシベーフレン検問所を通る」と述べ、オユトルゴイ坑内採掘が予定通り開始し、「ハンギ~マンダル方面」の鉄道線建設が8ヶ月で運行を開始したのと同じように「シベーフレン~セヘー方面」の鉄道事業も予定通りの2023年11月1日に開通できると期待したいと締めくくった。
「シベーフレン~セヘー方面」鉄道線事業における経緯:
- 2021年12月に「新復興戦略」を策定
- 2022年2月5日にモンゴル政府と中国政府が「ガショーンソハイト~ガンツモド方面」、「シベーフレン~セヘー方面」、「ビチグト~ズーンハタヴチ方面」で国境を結ぶ鉄道線を接続する事で合意
- 2022年3月10日は「タワントルゴイ~ズーンバヤン方面」の全長416㌔線が開通、試験運用を開始
- 2022年3月11日に「ズーンバヤン~ハンギ方面」の全長226㌔の鉄道線の建設が開始、僅か8ヶ月後の11月に開通
- 2022年7月2日に、中国の海に一番近い東側横断線となる「ビチグト~ズーンハタヴチ方面」の建設開始
- 2022年9月9日には、16年間停止状態であった「タワントルゴイ~ガショーンソハイト方面」の267㌔の鉄道線が開通
- 2023年5月27日、西側横断線である「シベーフレン~セヘー方面」の建設開始
「シベーフレン~セヘー方面」鉄道線敷設による効果:
- 国境検問所の貨物受け入れ能力が年間1000万㌧増加
- 国家予算への徴収額は、年間平均50億トゥグルグ増加
- 地方において新たに230の雇用創出
- 石炭の道路輸送を鉄道輸送に移行することで、大気中の粉塵量が減少され、生態保護地域の環境保全に貢献
同方面の鉄道線の工事開始と同時に、「ガショーンソハイト~ガンツモド方面」の鉄道線工事の基礎調査を実施する中国の鉄道設計コーポレーションとタワントルゴイ鉄道公社の間で、コンサルティングサービスの契約が締結された。