バトバータル氏:製品・サービスの標準強化が経済に与える好影響を強調

経済
b.dagiimaa@montsame.gov.mn
2025-07-03 09:56:52

(ウランバートル市、2025年7月3日、国営モンツァメ通信社)標準・計量庁は、モンゴルにおける外貿促進プロジェクト(ITDM)のチームと連携し、「ビジネス環境における標準」をテーマとした協議会を開催した。


国会議長の指示により設置された標準化に関する法的枠組みの改正案や提言をまとめ、関連法案の作成を担当する作業部会は、「標準化、技術規制、適合性評価の認定に関する法律」の改正案を策定・承認に向けて取り組んでいる。今回の討論会では、標準化、適合性評価およびその認定制度の現状と今後の方向性に関する報告が行われ、官民の関係者が国際的な優良事例を共有し、現実的なニーズや解決策について議論した。さらに、協力の新たな可能性を見出すことを目的として開催された。


標準・計量庁のS.バトバータル長官は、「ビジネスを行う企業は、国際標準に準拠した製品やサービスを輸出・輸入している。そうした観点から見ると、ビジネス環境において最も重要なのは「標準」である。モンゴルは日本や欧州諸国と自由貿易協定を締結し、5000~7000種類の製品を輸出することで合意しているが、現在実際に輸出されているのは羊毛・カシミヤや金など、ごく限られた品目にとどまっている。国際的な基準を満たす製品やサービスを、国内で初めから生産し、求められる要件を改善することで、外需を拡大することが可能になる。今回の討論会では、この点が特に強調されている。現在審議中の改正法案では、標準を「選択制」ではなく「遵守義務があるもの」とし、その実施状況に厳しく目を向けるとともに、関係機関の役割を明確にする条項が盛り込まれている。標準そのものが革新性やイノベーションを含んでいるため、国際基準に即して見直していく必要がある」と言及した。


現在、モンゴル国内では6700以上の標準が適用されているが、その一部はすでに時代遅れとなっている。これらを見直し、現代の要請に合った標準に更新する必要があると、事業者らは強調している。



「ベスト・カップ」社のコーヒー・紅茶工場で上級マネージャーを務めるN.ブジンラム、「当社では、“ハーン(王)ティー”“ハタン(女王)ティー”をはじめ、いくつかの種類のコーヒー・紅茶を国内外に出荷している。製品を輸出するにあたっては、標準の品質や安全性を確保することが極めて重要である。私たちは標準・計量庁と連携し、コーヒーや紅茶に関する標準を認証した。現在はこの標準および国際規格に基づいて事業を行っている。しかし、食品分野の一部の標準はかなり古く、現在の実務に合っていない。これらを見直し、時代に即した標準に改善することで、多くの利点が生まれる。例えば、製品ラインナップを拡大し、よりスムーズに輸出できるようになるし、工場や検査ラボの運営も向上している。消費者の満足度も高まる。標準の運用が改善されれば、国内外の商取引が活性化し、経済にも具体的なプラスの効果をもたらすと考えている」と述べた。


なお、「モンゴル国における貿易促進プロジェクト」は、貿易の円滑化や、中小企業が欧州市場に参入するための機会創出、さらには直面している非関税障壁の特定とその解決に向けた支援を行っている。