モンゴル初のパペット映画誕生!『プードー』がスクリーンに登場
カルチャー
(ウランバートル市、2025年4月23日、国営モンツァメ通信社)4月18日、モンゴル国立人形劇場のアーティストたちによる新たな映像作品であり、モンゴル初のパペット映画となる『プードー』が、首都および21県・330郡で同時に正式公開された。
この映画を通じて、子どもたちに祖国愛の精神を育み、美的感覚や道徳的価値観を備えた健全な人格形成を促すとともに、薬物の危険性や悪影響についての知識を広めることを目的としている。本作は、モンゴル初、そしてアジアでは2作目となるパペット映画として制作された点が特徴で、人形たちをまるで生きているかのようにリアルで表情豊かに描いているという。
O.バトゾリグ監督は、「人形劇は古くから存在する芸術である。人類はもともと精霊や神への信仰の形として人形を用い、それがやがて芸術へと発展してきた。『プードー』の制作では、実際の人形を俳優たちが操作し、深みのあるシーンではコンピュータグラフィックス(CG)を組み合わせて仕上げた。このような作品は、これまで世界の30カ国以上で制作された例がある。準備期間には8カ月、撮影には44日間、CGには2年間を費やした。つまり、完成までに約4年以上かかり、250人以上のアーティストたちの努力と情熱が込められている。同ジャンルの作品は非常に稀少なので、国家機関や民間セクターからの支援と関心が高まることを願っている」と述べた。
モンゴル国立人形劇場は、唯一の人形劇専門機関であり、1948年から現在に至るまで途切れることなく活動を続けている。