モリンギーンダワーで新たな廃棄物処理場が稼働開始
社会
(ウランバートル市、2024年9月30日、国営モンツァメ通信社)9月30日、欧州復興開発銀行(EBRD)が資金提供した固形廃棄物処理場が稼働を開始した。首都圏において人口の集中、産業やサービスの拡大が進み、建物が急速に建設されているため、ウランバートル市で発生する廃棄物の量は年々増加し、市民の健康で安全な生活環境に悪影響を及ぼし、土壌、水、空気汚染の主要な要因となっている。
ハンオール区の第12地区に位置するモリンギーンダワー廃棄物処分場に、衛生基準を満たし、環境に悪影響を与えない850万㌧の廃棄物を受け入れる能力を持つランドフィルと、1日100㌧の建築廃棄物をリサイクルする処理場が完成した。この枠内で、ゴミ捨て場や建築廃棄物リサイクル処理場の運営に不可欠な、ランドフィル圧縮機、建築解体用のショベルカー、ブルドーザー、ホイールローダー、水運搬車、自動降下車両など、合計29種類の重機と部品が新たに供給された。
関係者は、同プロジェクトの実施により、ウランバートル市の廃棄物処分場の負担を軽減し、二酸化炭素の排出量を減少させ、古いごみ捨て場の閉鎖や復元を行い、持続可能な雇用を創出する条件が整ったと強調した。現在、首都ウランバートルにウランチョロート、ツァガーンダワー、モリンギーンダワーの3箇所の廃棄物処分場があり、年間40万㌧以上の廃棄物が処分される。
この際、廃棄物の11.4%がリサイクルされ、残りの88.6%が埋め立てにより処分されている。埋め立て処分は大量のメタンガスを排出し、環境に悪影響を及ぼす。2026年から、廃棄物を埋め立てずに焼却し、エネルギーを生み出すと同時に、残った灰や残渣で歩道タイルを製造することが可能になるという。