Ulaanbaatar
商業銀行、観光分野への融資開始
経済
（ウランバートル市、2024年2月22日、国営モンツァメ通信社）モンゴル政府は、2023～25年を「モンゴル訪問年」と宣言した。その一環、観光分野における個人や法人の支援と観光商品及びサービス改善を目的に譲許的融資を決定した。具体的には、政府は観光支援に550億トゥグルグを割り当て、2024年の国家予算では31億トゥグルグが観光会社へと盛り込まれた。
国内で営業している12行の商業銀行は、観光企業の活動支援のため、譲許的融資の提供を開始した。12行の大手銀行が2～3年間の観光支援融資を提供し、1件の借り手に最大10億トゥグルグが付与される。金利は商業銀行ローンより5〜6％低く、融資申請希望の個人および法人は、以下の基本要件を満たす。
- 付加価値税の徴収義務者として登録、あるいは免除対象者であること
- モンゴル領土内で少なくとも1年以上観光活動に従事する個人または企業であること
- 観光専用の建物や施設の建設または拡張、観光センター及びリゾートのインフラ整備を目的に、融資の申請者は、自分の土地を所有し、その権利を持つこと
- 観光に特化し、1年以上勤務している従業員を5人配置すること
- 銀行基準である財務比率を適切な水準で満たすこと
- 銀行要件を満たす担保資産を有すること
- ローン残高を持たないこと
- 銀行やノン・バンクから受けたローンは不良債権とされた履歴がないこと
