新銅鉱床を発見
政治
(ウランバートル市、2025年9月8日、国営モンツァメ通信社)オルホン県のバヤンウンドゥル郡およびジャルガラント郡における探査の結果、新たに「オユト」と呼ばれる鉱床が発見された。予備調査によれば、鉱石埋蔵量は約3億5700万㌧と推定されている。これにより、国家予算の最大の柱であるエルデネト鉱山に続く大規模鉱床の開発が可能となり、モンゴル国民に生活水準の向上、収入増加、更に発展加速の新たな機会をもたらすことが期待される。
ゴンボジャブ・ザンダンシャタル首相は、オユト鉱床を基盤とし、年間500万~1000万㌧の鉱石処理能力を有する選鉱場建設に関する実現可能性調査の実施を指示した。この推計によれば、オユト鉱床は30~35年間にわたり利用される見通しである。エルデネト鉱床選鉱場の地質学者は独自に探査作業を実施する。選鉱場の設計・建設には同選鉱場の優秀な技術者が携わる予定である。
ザンダンシャタル首相は、「憲法は、地下資源の恩恵が国家資源基金に集約され、すべての国民に平等かつ公正に分配されることを保証している。2019年の憲法改正により、すべての国民は自らの口座に貯蓄を行い、必要に応じて支出する機会を持つことになった。今後、新たな鉱床や鉱化帯が発見される可能性のある地域における計画や建設は、関係者と緊密に協議し、地方自治体や地域行政機関と協力して進められるべきである。エルデネト鉱山の事例は、モンゴル人が鉱業分野に特化し、知識・経験・技能を備えた専門家となることが可能であることを示している」と述べた。
オユト鉱床は、エルデネト・オボー鉱床から約8㌔、工業技術パークのインフラから約3㌔の地点に位置しており、極めて恵まれた環境にある。
オユト銅鉱床の採掘開始は、国富基金の拡充に資するとともに、エルデネト市、オルホン県、北部地域、更にモンゴル全体の社会経済発展を力強く後押しするものと見込まれている。