ウランバートル地下鉄プロジェクト、施工業者選定の第2段階を8月に公告
社会
(ウランバートル市、2025年7月31日、国営モンツァメ通信社)ウランバートル地下鉄事業の予算担当者と、プロジェクト・コンサルティング・サービスを担う「ドゥフア・エンジニアリング」社が率いる共同事業体が、バヤンズルフ区第28ホローを訪れた。
ウランバートル地下鉄プロジェクトで、同区の26.6㌶の敷地に東側車両基地を建設し、地下鉄車両の整備、点検、修理、留置などの機能を集約する計画を進めている。現在、建設工事の施工業者を選定する第2段階の入札が行われており、10月に契約締結を予定している。これにより、建設工事は2026年に着工する見通しである。更に、プロジェクトの一環として環境影響の総合評価が実施され、車両基地建設予定地の用地証明書が整ったという。
ウランバートル地下鉄プロジェクトのB.アムガランバヤル鉄道技術者は「ウランバートル地下鉄は、1時間あたり1万7200人を輸送できる能力を持ち、全15駅が設置される予定である。このうち14駅は地下トンネル方式となり、終着駅は車両基地に隣接する地上部に設置される。また、4分30秒間隔で列車を運行する計画である」と述べた。
プロジェクトのコンサルティングを担当する「ドゥフア・エンジニアリング」社のキム・ジンナム機械設計エンジニアは「地下鉄は全19編成を導入予定で、完全自動運転、すなわち無人運転方式を採用する。車両基地は自動整備、洗浄、運行管理、留置施設で構成される。留置施設はモンゴルの厳しい気候条件に対応できるよう、密閉型で建設する。運行は管制センターから全体を一括管理できる体制を整える。定期整備は2~5年ごとに実施する計画で、専用の整備拠点を設ける。路線は西側の終着駅トルゴイトまで運行した後、東側の車両基地に戻り、洗浄や整備を受けたうえで留置される運行サイクルを想定している」と語った。
ウランバートル地下鉄プロジェクトで使用されるトンネル掘削機については、1基あたり全長30㍍の機材が投入される計画である。専門家によると、合計13基のTBMを導入することで、2030年までに同プロジェクトを完成させることが可能と試算されている。
この掘削機は地下約25㍍の深さで掘進し、同時にトンネルの壁面構築を行える仕様となっている。また、市街地の居住区域を通過する区間においても、地表で振動が感じられることはないと専門家は強調している。