水衛生改善プロジェクト開始

社会
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2025-06-18 09:47:17

(ウランバートル市、2025年6月18日、国営モンツァメ通信社)国連児童基金(UNICEF)は、地方の学校、幼稚園、医療センターの飲料水および衛生施設を改善するための新たなプロジェクトを開始した。

同プロジェクトは、UNICEF英国委員会の資金提供により、18県45郡で実施される予定である。プロジェクトの開始にあたり、エヴァリスト・クワッシ=コムランUNICEF在モンゴル常駐代表は「子どもたちの健康や社会サービスの提供が、どこに住んでいるかによって制限されるべきではない。この飲料水・衛生・衛生環境改善プロジェクトは、すべての子どもたちに平等な社会サービスを提供する上で貢献するものである」と述べた。

同プロジェクトは4年間にわたり実施され、英国の「Eleva基金」およびUNICEFの財政支援により、総額390万米㌦の資金で18県を対象とし、約100万人に恩恵をもたらすことが予定されている。

また、UNICEFが過去ゴビ・アルタイ県、ザブハン県、バヤンホンゴル県で実施した優良事例をもとに、その成功体験を他の地域へと広げていく方針である。

フィオナ・ブライス・グレートブリテン及び北アイルランド連合王国特命全権大使は、「同プロジェクトが地域のニーズに即した形で、学校、幼稚園、寮などで実施されることを嬉しく思う。また、プロジェクトが太陽エネルギーやクリーンテクノロジーを活用し、予算の節約にも貢献している点を高く評価する」と述べた。

モンゴルの人口の約30%が飲料用の安全な水を利用できている一方で、約半数が基準を満たす衛生施設を使用している。しかし、排水処理システムが十分でないため、水質や国民の健康に悪影響を及ぼしている。

この課題解決に向けて、UNICEFは20年以上にわたりモンゴル政府と協力し、学校、寮、幼稚園、医療センターの水と衛生施設の建設および運営体制の強化を目的としたプロジェクトを実施し、成果を上げている。

過去のプロジェクトで得られた良好な経験を基盤としつつ、24時間体制の水供給システム、コンテナ型の衛生設備や小規模排水処理施設、更に太陽エネルギーシステムの導入も進められている。