フレルスフ大統領の挨拶

政治
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2025-06-11 18:48:07

(ウランバートル市、2025年6月11日、国営モンツァメ通信社)ウェーサーカ祭に寄せたオフナー・フレルスフ大統領の挨拶の全文は以下の通りである。


尊敬する僧侶の皆様、仏教徒の皆様!


試練や困難、罪や悪から解放され、幸福と安寧を求める人類の精神的探求の歴史において永遠に名を刻んだ偉大な思想家の一人はブッダである。


仏教の思想は、物事を相互依存と因果関係の中で捉えるモンゴル人の思考様式と一致していると研究者らが見なす。従って、モンゴル人は、古代からブッダの教えと仏教を遊牧文化に適応させて発展させ、原因から結果が生じ、行為から果報が実るという仏教思想を深め、数百巻に及ぶ著作を残してきた。


モンゴル政府は、社会を啓蒙し、国家団結を強化する上で宗教が果たす役割を重視し、モンゴル人の精神性および仏教の復興と発展に注力してきた。


ブッダの誕生、悟り、入滅という三つの重要な出来事が重なるこの日が平和を尊ぶ多くの国々で厳かに祝われており、1999年に国連総会により国際記念日として定められた。モンゴルは2019年に同記念日を国民の祝日として制定し、今年で6回目の全国行事として祝っている。


ウェーサーカ祭は、仏教徒の倫理や徳を祝う祭りである。従って、当日、仏教の僧侶らが信者に対し、心や思考、言葉や行動を正し、身体・言葉・心を善い方向へ導くよう促し、一日の戒律を授ける慣習がある。


モンゴル人がウェーサーカ祭を、善行を積み、良い言葉を交わし、社会に慈悲、愛、思いやりを呼びかける日として定着させたことを、国家元首として心から感謝し応援している。


仏教の僧侶と信者が、技術革新の急速な進展や戦争、対立、環境問題が同時に生じる現代、国民の道徳を高め、慈悲の心を養い、団結と平和を強化することにおいて率先して取り組むべきである。 


モンゴル大統領は、平和を尊重し、知に根ざし、科学と協調した仏教の取り組みを常に応援する。モンゴルの仏教組織が社会の啓発に努め、信者の道徳心を向上させ、心の安らぎを提供する人道的活動を積極的に行い、社会的責任をしっかりと果たすと確信している。


国が安定し、世界が平和であるように!


永遠なる天の力によって、モンゴルが栄え続けるように!


オフナー・フレルスフ大統領


ウランバートル市、2025年6月11日