「持続可能性に関する対話2025・気候変動・10億本の植林」フォーラムが開幕

政治
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-06-06 11:38:58

(ウランバートル市、2025年6月6日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領の後援の下、「持続可能性に関する対話2025・気候変動・10億本の植林」をテーマにした国際フォーラムが、政府庁舎で開幕した。

オフナー・フレルスフ大統領は、フォーラムの開会式で、気候変動、砂漠化、土地の劣化、環境汚染など、地球規模の課題が山積する現在、この会議の開催は極めて重要だと強調し、モンゴルは将来の世代に緑豊かな国を残すことを目指していると述べた。

そのため、過去、「10億本の植林」「健康なモンゴル人」「食料革命」といった相互に連携した全国運動を推進してきた。

例えば「10億本の植林」全国運動で、開始から3年間で苗木の供給量が8600万本に達し、過去8400万本が植樹・育成された。更に、害虫対策として34万1000㌶の森林で駆除活動を行い、19億本の樹木が害虫被害から保護されたと強調した。


大統領は、「モンゴルの国土の76%が砂漠化や土地の劣化の影響を受けており、経済や国民の生活、文化遺産、特に伝統的な遊牧畜産や遊牧民の生活に深刻な悪影響を及ぼしている。そのためモンゴルは、「2025年を国際協同組合年」、「2026年を放牧地と牧畜家の国際年」とする決議を提案し、国連総会で採択された。また、モンゴルは2026年に「国連砂漠化対処条約(UNCCD)第17回締約国会議(COP17)」の開催に向けた準備を進めており、その一環として「未来のための持続可能な放牧地と土地に関する国際連携」構想を打ち出した。同構想は世界各国に支持され、伝統的な放牧畜産を営む100ヵ国以上への投資や資金援助の増加につながり、約5億人の健康と生活の向上に具体的な支援をもたらすと期待されている。 私たちの相互理解と協力、大胆な決断、そして不断の努力が、気候変動の緩和目標を期限内に達成し、持続可能な発展の実現に向けて極めて重要な役割を果たす」と強調した。




同国際フォーラムには11ヵ国から400人以上の参加者が集まり、環境・金融・技術分野から40名以上の著名な講演者が出席している。

例えば、潘基文第8代国連事務総長、「より良い未来のための潘基文財団」の設立者、ギウォク・シン・

スタンフォード大学アジア太平洋研究センターのダイレクター兼教授、ムラリー・トゥンマルクディ国連砂漠化対処条約調整事務局長が開会の挨拶を行った。

今回のフォーラムで、「持続可能な開発に向けた気候変動資金」、「技術協力・社会的責任・経験交流の協力」、「気候変動へのレジリエンス強化と地域の持続可能性に向けた協力」、「土地劣化の軽減と回復を通じた気候変動対策の強化」という4つの主要テーマを軸に議論が行われる予定である。