九宝装飾の経典、特別公開

社会
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2025-04-25 12:36:06

(ウランバートル市、2025年4月25日、国営モンツァメ通信社)「世界図書・著作権の日」を記念し、モンゴル国立図書館にて、モンゴルの作家や学者が世界の書物・文字文化に果たした貢献を紹介する特別展「世界の書物と文字に対するモンゴルの貢献」が公開された。

本展示では、現代モンゴル文学を代表するD.ナツァグドルジ氏、D.ナムダグ氏、L.トゥデブ氏ら著名な作家や学者による詩、叙事詩、学術論文などが、多数の言語に翻訳された資料とともに紹介されている。

なかでも注目を集めているのは、D.ナツァグドルジ氏の代表作『わが故郷』のポーランド語訳の展示や、第8代ジャブザンダムバ・ホタクト活仏が著した書籍の原本および手書き写本の公開である。

B.フレルツォージ・モンゴル国立図書館チベット文献部門の司書は「今回の展示では、第8代ジャブザンダムバ・ホタクト活仏が大切にしていた、9つの宝石で装飾された『ジャダムバ経典』の完全版を展示している。この経典は長さ90.5㌢、幅33.4㌢、厚さ70㌢におよび、特別に加工された黒い紙に145ページが記されており、九宝で作られた最大の経典とされている。非常に大きいため三つに分けて保管しており、今回、世界図書・著作権の日に合わせて特別に公開した。また、同活仏の勅命により3年の歳月をかけて制作された銅版も展示されており、これは当時最高の技術を持つ職人が制作した歴史的資料である」と語った。

特別展「世界の書物と文字に対するモンゴルの貢献」は、4月25日まで開催されている。