ウブルハンガイ県:中世時代の2つの青銅印章が県立博物館に保管
社会
(アルワイヘール市、2024年5月13日、国営モンツァメ通信社)5月9日、モンゴル帝国と明王朝時代に関連する2つの青銅印章が県立博物館に保管されている。
同青銅印章の発見された場所を説明する際、「B.レンチンとD.ペルレーらがバローンバヤン-ウラーン、ボグド郡の境界、元代時代の都市シャーザン・トルゴイ(磁器ヘッド)と呼ばれる場所で発見し、県立博物館に保管した」と言述した。しかし、発見された時期は不明である。県立博物館の研究スタッフは、2つの青銅印章の年代を詳細に特定し、研究に流通できるように努めた。
1つ目の青銅印章の定義:
印章は台座が正方形、高さ8.7㌢、底の大きさ7.6×7.7㌢、厚さ2.2㌢である。印章の柄は長方形で、上に向かって先細りになるような形をしている。印章は青銅で鋳造されており、印影は四角文字が4行書かれている。印章の柄の両側に中国の漢字が書かれている。
同印章は全面から擦れていて所々破れ、底の四角い文字が真中に擦れてあいまいになっている。
印章の碑文の翻訳によると、印章を与えた場所は中央行政典礼省であり、同省は印章製作部門があり、印章の鋳造、筆記、彫刻の活動を行っていた。同部門は1268年に設立された。
2つ目の青銅印章の定義:
印章の高さは8.6㌢、底は四角、底の大きさは7.1×7.1㌢、厚さは1.4㌢である。印章の柄は楕円形で、上に向かって先細りになる形状である。印章の柄の両側に3行、底の片側に1行の漢文が刻まれている。
印影は漢字が4行書かれている。印章の本体の銘文の内容は「明国の第3代皇帝永都の軍事百人隊長の印章」を意味する。
シャーザン・トルゴイで見つかった同印章は、オンギーン川沿いを旅する明国軍隊の一員の印章で、1414年の軍事作戦中に失われた可能性があると見なされている。
B.バトエルデネ県立博物館の研究員は「中世に関連する記念品がモンゴルで大量に発見され、中で文学遺物が少なくない。特に、国家の伝統に関連する印章の発見は、モンゴルの中世史を解明する上で重要な事実であろう」と発言した。