オフナー・フレルスフ大統領の挨拶「第12回モンゴル研究者国際会議」

社会
l.naranzul@montsame.gov.mn
2023-08-10 09:45:13

8月10~13日に開催される「第12回モンゴル研究者国際会議」が開始した。開会式にオフナー・フレルスフ大統領が挨拶を行った。


各国のモンゴル研究者及び科学者の皆様、

親愛なるご来賓の皆様

モンゴル帝国の続きである我が国に世界中から集まってくださった皆様に、ご挨拶を申し上げたいと思います。

1959年にウランバートル市で開催された「モンゴル語学者の第1回国際会議」を起源とする「モンゴル研究者国際会議」が60年以上後の今日に、国際的緊張情勢、グローバリゼーション、社会移行及びパンデミック等の様々な社会的・政治的情勢を経て、現在第12回目の国際会議の開催を迎えました。

同会議には27ヶ国から500人以上の科学者及び研究者が参加し、モンゴルの歴史、人類学、考古学、言語、文学、芸術と文学、社会経済、法律、対外関係と文化に関する研究結果を紹介し、議論しに集まっています。

 我が国の国家、歴史、文化、遺産を研究し、人類発展の歴史への貢献を評価し、世界中に普及した何世代もの科学者の研究、創造、努力の結果に「モンゴル研究」が数世紀前から創設され、現在に至るまで拡大し続けています。

 世界中におけるモンゴル研究の急速な発展に伴い、モンゴル人の歴史と遺産に関する真の知識と情報が人類に提供されるようになり、モンゴルの評判とモンゴル民族の統一された価値観はますます強くなってきています。

 知識と心、一生をモンゴル研究に尽くし、捧げてくださった学者の皆様にモンゴル国民を代表し、深く感謝を申し上げます。

 今回の「第12回モンゴル研究者国際会議」が「モンゴルの平和と歴史的体験」というテーマのもとに開催されることは非常に重要である。

 860年前、世界史千年紀の天才テムジンが誕生し、モンゴル歴史・文化・法治のもとに統一し、国家を復活させ、大モンゴルを建国することによりモンゴル帝国の偉大さが誇示され、モンゴル民族の栄光なるボグド・チンギス・ハーンとして讃えられたのは、モンゴルが世界に平和をもたらした歴史でもあります。

 昨年はチンギス・ハーン生誕860周年にあたり、モンゴル大統領の後援のもと、チンギス・ハーン研究に関する国際科学会議が成功裡に開催され、世界各国の科学者が参加しました。同会議の参加者がモンゴル大統領の考案を支持し、「チンギス・ハーン研究国際協会」を設立したことでモンゴル研究、特にチンギス・ハーン研究にとって重要な一歩となりました。また、同年に「チンギス・ハーン」新博物館が建設されました。


 近年、国際舞台におけるモンゴルの対外関係はますます強化され、昨年、モンゴル訪問中のアントニオ・グテーレス国連事務総長は「モンゴルは平和の象徴である」と世界に向け呼びかけ、宣言しました。

 これは、私たちモンゴル人が、何世紀にも渡り平和を大切にし、平和に存続し暮らしてきたモンゴル国家の価値観を継承し、守り続けているという証であります。

 今後もモンゴルは世界平和、人類の平和と安全のための活動に積極的に参加し、この立場をさらに強化していきます。


各国のモンゴル研究者及び科学者の皆様、

親愛なるご来賓の皆様

 かつて、モンゴル帝国の信頼なる使者は、馬の速さで世界にモンゴルの大平和を告げましたが、今は、皆様学者がモンゴルを世界に宣伝し、信頼なる大使となっています。

 モンゴル民族の豊かな歴史、人類が享受した偉大な功績、比類のない遊牧文明、世界のユニークで貴重な遺産を調査分析し、モンゴル学の国際的発展を推進する活動をモンゴル国家が全面的に支援します。

 「第 12 回モンゴル研究者国際会議」が成功することを祈念し、学者皆様の今後の研究に大なる活躍をお願い申し上げます。

モンゴル研究がますます発展するように!

                   オフナー・フレルスフ・モンゴル国大統領