モンゴル銀行、世界初のビッグデータ・プログラム実施によりパイオニア賞を受賞

社会
b.undrakh@montsame.gov.mn
2023-07-08 13:10:36

6月27日、モンゴル中央銀行(BoM)の過去3年間にわたり実施したビッグデータ・プログラムの取り組みが評価され、英国ロンドンに拠点を置く中央銀行協会(Central Banking Institute)から「パイオニア賞」を受賞した。

 同行のアナラ決済当局局長は、「中央銀行協会は世界中の中央銀行が取り組む革新的な活動やプロジェクトを評価し、表彰する組織であり、モンゴル銀行はフィンテック・レグテク・グローバル・アワード部門において『パイオニア賞』を受賞した」と述べ、ビッグデータ・プログラムにより、銀行間で共有されるレポートがより信頼性の高いサイバー・インフラを通じリアルタイムで把握できるようになる。この取り組みはアジアだけでなく、世界でも初めての実施ケースとなり、今後はサイバー・セキュリティ対策と高速情報交換におけるインフラ整備に注力していきたいと意気込みを表した。

 モンゴル銀行は、同プログラムにより、統計・規制・ビジネス要件をカバーする単一のデータ・モデルを用い、管轄内の全銀行からきめ細かいデータを毎日収集し、従来の財務データに加え、グリーン分類、加盟店カテゴリーコード、経営者の性別、郵便番号、国際標準産業分類(International Standard Industrial Classification of All Economic Activities)も含まれる新しいデータセットを構築していると言う。この結果、銀行はデジタル・ローン商品の開発やキャッシュフローの改善を可能にすると共に、規制当局にリアルタイムで正確なデータを提供することができるようになる。現在では、200枚以上に及ぶ61のテンプレート・ベースのレポートが統一データ・モデルに統合され、公式統計公表の平均タイムラグが17日から1日に短縮できた。