モンゴル、トルコとの貿易・経済協力を新たな段階へ

政治
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2025-05-29 11:44:02

(ウランバートル市、2025年5月29日、国営モンツァメ通信社)5月28日、S.ズルパハル・国会議員(モンゴル・トルコ友好議員連盟長)および同連盟のメンバーであるD.ブムオチル議員は、バシャク・ゲンチ・ユクセル・在モンゴル・トルコ共和国特命全権大使と会談した。


会談の冒頭、ズルパハル議員は、戦略的パートナーシップの枠組みのもと、両国の協力関係が新たな段階へと格上げされることを踏まえ、大使の任命を祝福し、成功を祈るとともに、国会議長および副議長からの挨拶を伝えた。また、モンゴルとトルコの両国が、政治、経済、教育、文化、人道などの分野において友好関係を発展させていくうえで、両国議会間の協力が重要な役割を果たすことを強調した。


両国が外交関係を樹立してから55周年という記念すべき節目を迎えるにあたり、オフナー・フレルスフ大統領が行ったトルコ共和国への国賓訪問を通じて、包括的なパートナーシップをさらに発展させ、戦略的パートナーシップへと引き上げるとともに、貿易・経済協力を新たな段階へと進めることが目標として掲げられたことに言及した。モンゴル・トルコ友好議員連盟長として、訪問の成果を着実に実現し、具体的な行動に移すよう尽力するとともに、両国間の貿易額拡大や投資環境の改善にも積極的に取り組む意向を示した。


バシャク・ゲンチ・ユクセル大使は、国会議員らを迎えて会談してくれたことに対し感謝の意を表し、モンゴル国大統領の国賓訪問が両国関係の歴史に新たな章を刻んだことを強調した。また、国家間のハイレベルな往来が活発化していることを歓迎すると述べた。さらに大使は、共通の歴史的・文化的遺産を有し、長い友好の歴史を持つ両国にとって、現在、貿易や経済分野における協力を多角的に発展させていく大きな可能性があることを強調した。また、トルコのビジネス関係者や民間セクターの代表が、モンゴルで進行中のプロジェクトやプログラムへの投資および協力に対して、一層の関心を寄せていると指摘した。今後、互恵的な協力関係を拡大していくために、投資の促進と経済的関係の深化に向けて、あらゆる資源と可能性を最大限に活用していく意向を表明した。


トルコ国際協力調整庁(TIKA)は、モンゴルで活動を開始して以来、30年以上にわたり、総額5000万米ドル相当の870件を超えるプロジェクトを実施してきた。ズルパハル議員は、両国間の活発な協力関係やモンゴルの社会・経済発展において、TIKAが顕著な貢献を果たしてきたことを強調した。また、同期間中、トルコ共和国政府の奨学金制度を通じて、モンゴルから延べ2500人の若者が留学し、各自の専門分野で活躍する傍ら、両国民間の交流の架け橋としての役割を果たしていることも紹介された。


D.ブムオチル議員は、教育分野における実効性の高い協力を一層強化するとともに、歴史・考古学、文化・人道分野における関係をさらに発展させるための、具体的なイニシアチブを段階的に実施していく方針について意見を交わした。また、会談の終わりには、戦略的パートナーシップへと発展した両国関係を一層強化し、実質的に拡大していくためには、議会間の協力がその基盤となる重要な要素であるという点で、双方の見解が一致したと、国会報道官が報じた。