ユ・ドロビシェフ・ロシアの研究者:チンギス・ハーンは団結を命じた

社会
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2023-08-14 10:51:55

814日、第12回モンゴル研究者国際会議で「チンギス・ハーンの最後の遺言」発表をしたロシアンのユ・ドロビシェフ研究者にインタビューした。

――ユ・ドロビシェフ研究者の「チンギス・ハーンの最後の遺言」発表について

発表の特徴は私自身が抱いた、チンギス・ハーンは昇天する前に子どもや孫に何と言ったのかという素朴な質問である。

歴史家や研究者の間では、チンギス・ハーンはこの世を去る前に全世界を征服するよう命じたという誤解がある。しかし、どの史料にもそのような記述が記録されているのかという疑問が生じる。 当時の史料を見ると「世界を征服せよ」という命令はどこにも書かれていない。逆に、自分の後継者となるオゴデイ王に従い、団結しなさいと告げたことが史料にはっきりと記されている。

――「チンギス・ハーンの最後の遺言」発表を書く時にどんな史料を元に研究しましたか。

研究者によく知られている非常に古い歴史的文書を研究してきた。 具体的には、モンゴルの勢力下にある現在の中国北部を訪れた中国の外交官が書き留めた史料である。それらには興味深い事実がいくつかある。元時代の歴史文書にはチンギス・ハーンの遺言が記録されている。また、アルメニアの歴史的資料はもちろんのこと、ペルシャのラシード・アッディン経典にも記載されている。ロシアの歴史的資料にもある。しかし、主な情報源は「モンゴル秘史」である。この歴史的著作には、タンガドを征服したいというチンギス・ハーンの願望が明確に言及されている。チンギス・ハーンはタンガドを征服するために戦って亡くなった。 他の歴史文書にも彼の最後の遺言について言及されている。