サンブー・ザヤサイハン芸術家の筆の世界

教育
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2022-06-27 14:02:24

芸術家サンブー・ザヤサイハンの「風で遊ぶ者(The Wind players)」個展、65日〜13日までザナバザル名称美術館で開催された。ザヤサイハン芸術家はモンゴルの現代美術を代表する一人である。彼の伝統と現代を掛け合わせたような特徴的なユニークな作品はモンゴル国の文化、伝統、歴史を世界に広め、注目を浴びている。今回の展覧会の各絵画の、背景は紺色で、独自の特徴と異なるセンスがあり、芸術家の創造的な探求と包括的なアイデアが描かれている。

   ザヤサイハン芸術家は、15歳のとき、僧侶になることを決心し、2年間仏教を学んだ。その間、仏像の絵画に魅了され、絵画を学ぶことを決意した。1997年、モンゴル国立芸術文化大学のモンゴル絵画学部に入学したが、芸術家になるためにすべての人が授業に出席する必要はないと考え、退学を決めたという。


  ある日、ザヤサイハン氏は一晩中ホワイトタラの肖像画を熱心に描き、翌朝、父サンブー氏に見せたところ、その写真を見てサンブー氏が「私の息子は芸術家になった!」と言った言葉を、今でも鮮明に覚えているという。

    彼の作品は、そのカラフルな色が印象的で、現代の社会問題を歴史の特定の期間の物語と組み合わせ表現していることが多い。また、人間と自然の関係、社会的ライフスタイル、人間の行動、想像の空間、郷愁、歴史の痕跡などの多くの意味が隠され、古来の日常風景、チベット精神のテーマ、遊牧民民族の暮らしや伝統的技法と言った、様々な要素を一つにして描く画家だ。彼は、これまで20年間近く、日本をはじめ、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、中国、ロシア、インド、韓国、カタールなどの各国で30以上の展覧会に参加し、20近くの個展を開き、芸術研究者、批評家の間で高く評価されてきた。