麻疹大流行でワクチン予防接種

社会
arvis@montsame.mn
2016-04-18 14:44:56

 2010~2014年、モンゴルでは麻疹感染者が登録されていないため、世界保健機関は2015年3月に麻疹削除状態の国(WHOは、国内に由来するはしかウイルスによる感染が3年間確認されない国を排除国として認定している)と認定した。しかし、昨年3月からモンゴル全国で麻疹が大幅に流行し、隣国のロシアや中国など110か国でも麻疹感染があったという。今年1~4月、感染の可能性がある計1万6107人がおり、そのうち3347人が感染症研究所の診断で確定された。現在、国立感染症国家研究所で308人が検診し、そのうち263人(85%)が麻疹に感染、47人(17.8%)が入院し、22人が緊急治療を受けている。麻疹の患者の過半数が小児、10代、20代の人である。2月以降、15~29才の若者の感染が増える傾向である。麻疹に感染した小児には肺炎が発症し、死亡例も出ている。麻疹ウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いという。人から人へ感染し、感染してから約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れる。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が発症する。5月から、18~30才に麻疹予防接種を行う予定。

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