「心臓血管国立センター」開設で借款協議案を支持
政治
(ウランバートル市、2025年10月3日、国営モンツァメ通信社)今月1日、国家大会議(国会)の安全保障・外交政策常任委員会と予算常任委員会は合同協議を開催し、モンゴル国と欧州復興開発銀行(EBRD)との間で締結予定の「心臓血管国立センター設立プロジェクト」に関する借款協議案の実施の可否を審議した。
協議案はボルド・ジャブハラン財務大臣によって紹介された。同大臣は「政府行動計画2024~2028」の第2項目に「心臓血管に特化したセンター」を設立すると、2025年開発計画の第3項目に「心臓血管国立センター」を開設すると盛り込まれていることを強調し、本プロジェクトはEBRDからの3490万米ドルの融資とルクセンブルク大公国からの2250万ユーロ(約2640万米ドル)無償援助による共同資金援助で実施される予定であると述べた。
さらに、ジャブハラン大臣は、「国会議員からの質問に答える中で、「同プロジェクトは、1990年以降に保健医療分野で実施された中で最も効果的な協定になる見込みである。また、本プロジェクトは総額5700万ユーロ規模であり、その約40%が無償援助による混合資金で実施される」ことを強調した。
加えて、ジグジドスレン・チンブレン保健大臣は、医療施設の建設には3年を要し、その後の運営安定化、能力強化、体制整備などに2年をかける計画で、プロジェクト全体は5年間で実施されると説明した。
その後、「モンゴル国とEBRDとの間で締結される『心臓血管国立センター設立プロジェクト』に関する借款協議案を承認し、署名権限を政府に付与する」旨の動議が提出され、出席議員の67.6%がこれを支持した。