モンゴル・カザフスタン関係の基盤は議会間協力

政治
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2025-09-05 15:05:44

(ウランバートル市、2025年9月5日、国営モンツァメ通信社)ダシゼグベ・アマルバヤスガラン議長は、9月4日から7日までカザフスタン共和国を公式訪問している。

訪問初日、カザフスタン共和国議会マジリスのエルラン・コシャノフ議長がマジリス宮殿前でモンゴル代表団を出迎え、その後、両国議会の指導者による公式会談が行われた。

コシャノフ議長は、モンゴルとカザフスタンの友好関係が長年にわたり強化・発展してきたこと、また近年は多分野で交流が活発化していることを強調した。その上で、モンゴル国会議長による公式訪問が22年ぶりに実現したことに謝意を示した。

更に、昨年カザフスタンのトカエフ大統領がモンゴルを訪問した際、両国関係を戦略的パートナーシップの枠組みで発展させ、貿易額を5億米㌦に拡大する目標を掲げたこと、また11件の協力文書に署名が行われたことを振り返った。その直後にアマルバヤスガラン議長が訪問していることは、首脳級の対話の継続に加え、二国間関係が新たな段階に入ったことを示すものだと述べた。

これに対し、アマルバヤスガラン議長は、モンゴルとカザフスタンが歴史・文化・伝統を通じて古くから深い関わりを持ってきたことに触れ、両国関係の基盤は議会間協力にあると強調した。さらに、中央アジア地域で最初の戦略的パートナーであるカザフスタンへの今回の訪問は、戦略的パートナーシップを確固たるものにする上で重要であると述べた。

同氏は、カザフスタンはモンゴルにとって地域の重要なパートナーであると同時に、中央アジアを結ぶ強固な架け橋でもあると指摘した。今後は貿易・経済協力を拡大させるための法的基盤整備に注力し、政府間協議を実効性あるものとする考えを示した。特に輸送・物流、農牧業、軽工業、観光、教育、文化など幅広い分野での協力を推進し、経済発展には企業間ネットワークの強化が不可欠であると強調した。

双方は、常任委員会や議会内会派間の協力拡大、議会事務局間の定期的な交流、立法活動における相互支援や経験共有の促進についても議論した。