2026年度予算案、国民意見募集
社会
(ウランバートル市、2025年7月30日、国営モンツァメ通信社)首相は、2026年度国家予算案の策定にあたり、国民の参加を4つの重点分野で確保するよう、定例閣議で関係閣僚に指示した。これに先立ち、8月1日からオンラインで国民意見が募集される。
首相上級顧問のB・ダワーダライ氏は、「予算の策定と配分の各段階で国民参加を確保することは法律で定められている。2026年度予算は、納税者の資金をいかに効率的、公平かつ透明に使うかを決定する重要な文書である。政府は市民の声を反映させ、政策を共に決める新たな取り組みを始めている」と説明した。
財務省と内閣は、予算案を8月15日に政府へ、9月1日に国会へ提出する予定である。この間、国民からの意見を2段階で募集し、公開討論会も実施する。首相は、予算の効率化、優先順位の明確化、重複支出の削減を指示し、「予算をあらゆる面から精査したうえで組み込むよう」求めたという。
第1段階の意見募集は8月1日から、E-Mongolia、スマートフォンアプリ「11-11」、政府公式ウェブサイトを通じて行われる。また、予算の持続可能性評議会、国家監査機関、市民社会組織、各省庁などが、8月中の2週間にわたり公開討論会を開催する。市民や事業者から提案や課題を聞き取り、各分野の政策に反映させる方針である。
B.ジャブフラン財務大臣は、「これは予算編成改革の大きな一歩である。国民からは自由に意見を寄せられるが、政府の政策、開発計画、関連法と整合性が求められる」と指摘した。更に「社会的弱者が経済・社会の衝撃を最小限に受けるよう配慮する。2026年は『人間開発と教育の年』として計画を立てており、予算によるサービスや投資事業の一部を民間に移管し、新たなビジネス環境を創出していく」と述べた。
2026年度国家予算案は9月1日に国会に提出され、秋季国会の開幕にあたる10月1日から第一次審議が行われる予定である。