OECD、モンゴルのカントリー分類を一段引き上げ
経済
(ウランバートル市、2025年7月2日、国営モンツァメ通信社)経済協力開発機構(OECD)は、2025年6月27日付でモンゴルのカントリーリスク分類をこれまでの最も高いリスク等級である「7/7」から「6/7」へと一段階引き上げた。
この決定は、2025年5月27日に開催されたOECDのカントリーリスク分類の見直し・再評価会合でなされた。信用リスク評価が審議された40ヵ国のうち、評価が変更されたのは3ヵ国のみである。具体的には、バングラデシュ人民共和国とセネガル共和国の評価は引き下げられた一方で、モンゴルの評価は引き上げられた。これにより、モンゴルの国際金融市場における信用力と評価が向上し、政府および民間セクターが外国からの投資や資金調達を呼び込みやすくなり、関連するコストも削減される好条件が整う。また、OECD加盟国の輸出信用機関や国際金融機関が課す資金調達手数料、とくに信用リスク手数料がより有利になる。具体的には、手数料が3〜6%引き下げられ、中長期の輸出金融コストも低減する。
さらに、カントリーリスク分類の引き上げは、国家予算や民間セクターの財政負担を軽減し、民間企業の海外からの投資誘致の機会を広げるとともに、投資家のモンゴルへの信頼を強化する。また、生産者や輸出業者の国際市場での競争力も向上させる。