モンゴルのフィッチ格付け 「B:安定」レベルで維持

経済
l.naranzul@montsame.gov.mn
2023-05-24 16:24:54

516日、格付け機関であるフィッチ・レーティングス社は、モンゴルの信用格付け予想を「B:安定」レベルで維持と報道。これには、モンゴルの中期的経済成長がプラスになる予測が影響したが、外部要因により格付け予想が向上されなかったと強調した。つまり、高水準の対外債務と外貨準備高の不足がリスクとなり得ると同時に、国内経済が海外投資と中国への原料輸出に過度に依存している事も挙げられるという。例えば、石炭輸出が10%減少すれば、国際収支赤字に国内総生産の4%(5億米㌦相当)の影響を及ぼすと推定された。さらに、2023年の国内経済成長は5%、2024年からは加速成長が予測された。2023年の経済成長に、主に鉱業産業の復活と安定的内需、中国の規制緩和による石炭輸出の再開が重しとなった。

インフレ率は2023年を通じて約12%に留まり、2024年からは9%で安定すると予想。中国との安定的貿易と世界市場における原材料価格の低下がインフレ減少に影響するとしたものの、国際的緊張情勢により一部の輸入品は長期的に高価格を維持する事も考慮されたと言う。