モンゴル縦文字のユニコード標準の開発を巡って

社会
bolormaa@montsame.gov.mn
2023-03-31 08:23:32

国家公務にモンゴル縦文字の活用に向け、縦文字ユニコード(Unicode)を巡る問題を解決する必要がある。モンゴル縦文字の使用が普及するほど文字変換プログラムの重要性が高まっている。

モンゴル縦文字をユニコード国際標準版に登録するため1996年以降、取り組んできた。1999年にモンゴル・中国共同研究部を設立し、2000年にユニコード3.0と国際標準ISO/IEC 10646-1:2000を公表した。現在インターネットなどの情報通信環境でモンゴル縦文字の活用が可能になっているが、WindowsMacの様々なWebブラウザーではサポートされていないため、あるフォントで書かれたものが別のプログラム使用者に見えなくなる等の問題が発生していた。

我々の国の場合は国際ユニコード標準Unicode 15.0)、モンゴルの標準「縦文字コードを活用する基準」(MNS 4932:2000)と内モンゴルの更新したコーディング原則を比較し、モンゴル縦文字がどんなシステムを通じても文字化けなく活用できるバージョンを用意した。

電子開発通信省のB.バダムスレン専門家は「2020年、2021年にモンゴル縦文字のユニコードを巡る課題に関する会議をアメリカのサンノゼ市で開催する予定だったが新型コロナウイルスの影響でキャンセルされた。従い、第4回会議をモンゴルで開催すると提案したが、会議の日時はまだ不明。ユニコード共同事業体がモンゴルと内モンゴルからの提議をまとめ、1つの基準にすることを重視している」と述べた。

通信・情報技術局(CITA)のモンゴル縦文字ユニコード開発チームのB.エンフダライさんは、ユニコード標準の基本問題はモンゴルと内モンゴル・フォントの違いをなくし、同じく見える文字の問題を解決することと強調するとともに、我々のチームが中国側と協力し文字変換説明表を何度も交換し確認している。新型コロナウイルスの影響で12年停止されていたが、オンラインで情報交換が進んでいたと述べた。

現在、「ウルグー」、「ウランバートル」等の数少ないフォントのみ公用に活用されている。モンゴル縦文字のユニコード標準及びコーディング問題の解決や、インターネット環境で活用される豊富なフォントの充実さはモンゴル縦文字の普及には欠かせない。